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ジェルネイル検定の試験内容と合格率は?独学でも合格できる? - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ジェルネイル検定の実技練習をしている画像

ジェルネイル検定を受けようと思っているけれど「試験内容がイマイチわからない」「初心者でも独学で合格できる?」など、さまざまな不安や疑問がある人も多いはず。
本記事では、ジェルネイル検定の初級・中級・上級それぞれの試験内容や合格基準、独学でも合格できるのかをわかりやすく紹介します。
資格取得を検討している人やネイリストを目指す人は、ぜひチェックしてみてください。

ジェルネイル検定とは?

ジェルネイル検定は、正式名称をJNAジェルネイル技能検定試験といい、日本ネイリスト協会(JNA)が主催する試験です。
ジェルネイルに関する知識・技術を評価するための資格試験であり、安全で衛生的な施術を実施するための基礎的なスキルから、サロンワークで求められる応用的な技術まで、幅広い実力を確認することを目的としています。

試験は「初級」「中級」「上級」の3区分。
初級では基礎知識や簡単な施術技術、中級ではリペアやチップオーバーレイなど、実務に直結する内容が中心です。そして、上級では、より高度で精密な技術力が求められます。

ジェルネイル検定の概要

ジェルネイル検定は、初級・中級・上級それぞれで試験内容や難易度、費用が異なります。
以下の表にそれぞれのスケジュールや試験内容、合格基準、難易度、費用をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

区分 検定試験日程(2025年) 試験内容 合格基準 難易度 費用(税込)
初級 6月7日・12月6日 実技:ネイルケア、カラーリング(両手10本等)、ジェルアート
筆記:ネイルに関する基礎知識(マークシート)
実技・筆記どちらも80点以上(各100点満点) ★☆☆
(合格率70%前後)
9,900円
中級 6月8日・12月7日 実技:ネイルケア+カラーリング(左手5本等)、フレンチ・グラデ・イクステなど
筆記:ネイルに関する基礎知識+ジェル理論(マークシート)
実技70点以上・筆記80点以上(各100点満点) ★★☆
(合格率60%前後)
13,200円
上級 6月8日・12月7日 実技:5本の指定指へのイクステンション・アート(筆記なし) 実技70点以上(100点満点) ★★★
(合格率45%前後)
16,500円

いずれの級も試験は年2回(6月・12月)実施されます。申込期間は試験日の約3〜4ヶ月前が目安で、申し込みはインターネット受付のみ。
合否は、試験後2〜3週間程度でハガキまたは公式サイトから確認できます。

ジェルネイル検定【初級】とは?

ジェルネイル検定初級の実技試験のお手本画像

ジェルネイル検定の初級は、ジェルネイルを安全かつ正しく扱うための基礎知識と基本技術を身につけているかを確認する試験です。ここでは、ジェルネイル検定初級の試験内容や合格基準などを紹介します。

ジェルネイル検定【初級】の試験内容

ジェルネイル検定の初級は、実技試験と筆記試験の2部で構成されています。
実技は第1課題・第2課題に分かれており、全体の流れは以下の通りです。

  • ・事前審査:10分
  • ・第1課題:30分
  • ・インターバル(休憩):10分
  • ・第2課題:60分
  • ・筆記試験:30分(マークシート方式)

それぞれの課題で、基礎的な知識と正確な手技が丁寧に評価されます。

実技試験

実技では、ネイルケアとジェルカラーリングの基本的なスキルが審査の対象。
上記で紹介した通り、事前審査後に、第1課題と第2課題があります。

<第1課題>

第1課題では、ネイルケアの基本技術が審査のメインです。
手指の消毒、ファイリング、キューティクルクリーンまでを、両手10本に対して30分以内で丁寧に行います。

使用できる道具や手順には細かなルールがあり、たとえばフィンガーボウルを使ったウォーターネイルケアは必須ですが、ストーンプッシャー・セラミックプッシャー・ネイルマシンなどの使用は禁止。
誤って禁止道具をセットした場合は失格扱いとなるため、注意が必要です。

<第2課題>

第2課題では、ジェルネイルの基本操作とデザイン表現の両方が求められます。
試験時間は60分。まず手指の消毒を行い、左手5本に赤のポリッシュカラーリング、右手5本にジェルカラーリングを行います。さらに、右手中指には赤のジェルカラーに映えるジェルアートを施します。


>>>併せて読みたい!ジェルネイル検定初級のアート課題ピーコックとは?必要な用具や手順をチェック

筆記試験

筆記試験では、ネイルおよびジェルネイルに関する基本的な知識が出題されます。
内容は幅広く、衛生管理や消毒方法、皮膚科学に基づいた爪の構造、爪の病気・トラブルの知識、ネイルケアやジェルネイルの施術手順など。

試験時間は30分間で、マークシートによる選択問題形式です。
受験の際は、HBまたはBの鉛筆(またはシャープペンシル)と、消しゴムを必ず持参しましょう。


>>併せて読みたい!ジェルネイル検定 初級の筆記試験ではどのような問題が出る?合格に向けた勉強方法とは?

ジェルネイル検定【初級】の合格基準と合格率

初級の合格基準は、実技試験・筆記試験それぞれ100点満点中80点以上を獲得すること。 実技試験では「事前審査」も採点に含まれ、全体の仕上がりだけでなく、手順の丁寧さや衛生面の配慮も評価対象になります。

なお、日本ネイリスト協会(JNA)から公式な合格率の公表はありませんが、各種スクールや情報サイトによると、およそ70%前後とされています。


>>>併せて読みたい!ジェルネイル検定初級の合格率はどれくらい?合格のポイントを解説

ジェルネイル検定【初級】は独学で合格できる?

試験内容をきちんと理解し、計画的に練習すれば独学でも合格を目指せます。
ただし、中級・上級になるとより専門的な知識や技術が必要となるため、独学だけでは厳しい場合も。そのため、まずは初級を独学でチャレンジし、必要に応じてネイルスクールや講習を利用しながらステップアップしていくのがおすすめです。

初級の合格を目指すうえでのコツは、以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。

>>併せて読みたい!ジェルネイル検定試験 初級は独学で取れる?効率的な勉強法をご紹介

ジェルネイル検定【中級】とは?

ジェルネイル検定中級の実技試験のお手本画像

ジェルネイル検定の中級は、サロンワークに対応できる実践的な知識と技術を持っているかを確認する試験です。初級で学んだ基礎をもとに、より高い精度のケアや、ジェル施術を習得しているかが評価されます。ここでは、中級試験の内容や試験構成を紹介します。

ジェルネイル検定【中級】の試験内容

ジェルネイル検定の中級も、実技試験と筆記試験で構成されています。
全体の流れは以下の通りです。

  • ・事前審査:10分
  • ・第1課題:30分
  • ・インターバル(休憩):15分
  • ・第2課題:75分
  • ・筆記試験:30分(マークシート方式)

初級と比べて難易度が上がり、スピード・仕上がり・衛生面のすべてがより厳しくチェックされます。

実技試験

実技試験は、事前審査、第1課題、第2課題の3ステップで進行します。
事前審査は、テーブルセッティングや消毒管理など、実技試験を行うまでの基本準備です。
10分間の事前審査を終えたのち、第1課題と第2課題に進みます。

<第1課題>

中級の第1課題は、ネイルテクニックの定番であるネイルケアに加え、カラーリングを行います。
手指の消毒からファイリング、キューティクルクリーン、カラーリングまでを左手5本に対して30分以内に行います。

<第2課題>

中級の第2課題では、第1課題の片付けと準備を行った後、以下の内容に取り組みます。

  • ・右手中指1本:ジェルオフ
  • ・右手中指以外4本:ジェルグラデーション
  • ・右手中指:ジェルイクステンション
  • ・左手5本:ジェルフレンチカラーリング

フレンチのラインの均一さ、グラデーションの滑らかさ、イクステンションの厚みやフォルムなど、プロとしての仕上がりレベルが問われます。

>>併せて読みたい!合格を目指す!ジェルネイル検定中級の実技試験手順(第1課題・第2課題)

筆記試験

中級の筆記試験では、ネイルやジェルネイルに関する理論的な知識が出題されます。
出題範囲は広く、衛生管理や消毒方法、皮膚科学に基づいた爪の構造、爪の病気・トラブル(爪の生理解剖学)、ネイルケア・ジェルネイルに関連する基礎理論など。

試験時間は30分間のマークシート方式で行われます。
筆記用具は、鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB)を使用し、ボールペンやサインペンは使用不可です。

ジェルネイル検定【中級】の合格基準と合格率

中級試験の合格基準は、実技70点以上・筆記80点以上(各100点満点)を取ること。実技では事前審査を含め、衛生管理・技術力・仕上がりの美しさ・モデル対応などが総合的に採点されます。

合格率は公式には非公開ですが、スクールや受験者の情報によると、60%前後といわれています。初級に比べて実践的な技術力が必要なため、しっかりとした準備と練習が重要です。

>>併せて読みたい!ジェルネイル検定中級の合格率と合格基準をチェック!試験のポイントを押さえておこう

ジェルネイル検定【中級】は独学で合格できる?

中級試験は、独学での合格も不可能ではありませんが、初級に比べて求められる知識や技術のレベルが格段に上がります。
そのため、合格を確実に目指すなら、ネイルスクールに通って専門的なサポートを受けるのがおすすめ。
中級試験で合格を目指す人は、ぜひ以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

>>併せて読みたい!ジェルネイル検定 中級は不合格になりやすい?その原因と対策

ジェルネイル検定【上級】とは?

ジェルネイル検定上級の実技試験のお手本画像

ジェルネイル検定の上級は、ジェルネイルのスペシャリストとして総合的な知識とハイレベルな技術を備えているかを確認する試験です。ここでは、上級試験の内容や合格基準などを紹介します。

ジェルネイル検定【上級】は実技試験のみ

上級試験は、事前審査(10分)+実技試験(75分)で構成されています。
事前審査では、テーブルセッティングや消毒管理の状態、モデルの爪(またはJNEC認定モデルハンド)のコンディションなどがチェックされます。衛生面や準備段階の正確さも評価に含まれるため、細部まで整えて臨むことが大切です。

実技試験は以下の通りです。

<実技試験>

  • ・右手人差指:ジェルクリアスカルプチュア
  • ・右手中指:ジェルクリアスカルプチュア
  • ・右手薬指:ジェルチップオーバーレイ+デザイン(テーマ:フラワー)
  • ・左手中指:ジェルチップオーバーレイ
  • ・左手薬指:ジェルチップオーバーレイ+フレンチカラーリング

いずれも仕上がりのバランス・フォルムの均一性・表面の滑らかさなど、プロとしての完成度が求められます。

>>>併せて読みたい!ジェルネイル検定上級とはどんな資格?試験概要と合格するためのポイントをチェック
>>>併せて読みたい!ジェルネイル検定上級の試験概要とアート課題の手順をチェック!

ジェルネイル検定【上級】の合格基準と合格率

上級試験の合格基準は、実技試験で100点満点中70点以上を獲得すること。
合格率は公式には公表されていませんが、およそ45%前後といわれています。
実務経験のあるプロでも不合格になることがあるほど、難易度の高い試験。そのため、しっかりとした準備と技術の安定が不可欠といえるでしょう。

ジェルネイル検定【上級】は独学で合格できる?

上級試験は、独学での合格はかなり難易度が高いレベルです。
初級・中級のように筆記試験はないものの、実技では繊細なフォルムづくりやアートデザインなど、プロとしての完成度が求められます。

そのため、合格を目指すなら、ネイルスクールなどで専門的な指導を受けるのがベター。スクールでは講師から直接アドバイスを受けられ、細かい癖や減点ポイントをその場で修正できるため、効率的に技術を磨けます。わからない部分を質問してすぐに解決できる点も大きなメリットです。

ジェルネイル検定の筆記試験免除・実技試験第1課題免除

区分 免除対象の範囲 免除を受けるための条件・備考
初級 実技試験 第1課題 JNAネイリスト技能検定国際試験3級以上の取得者
または
JNEC主催 ネイリスト技能検定試験3級以上の取得者
筆記試験 過去回(直近2回程度)で「筆記試験のみ合格」している場合
中級 実技試験 第1課題(ネイルケア) JNAネイリスト技能検定国際試験2級の取得者
または
JNEC主催 ネイリスト技能検定試験2級以上の取得者
筆記試験 過去回(直近2回程度)で「筆記試験のみ合格」している場合

免除対象であっても受験料の割引はなし。
免除を適用するには、申込時に該当資格の合格認定番号を示す必要があります。

ジェルネイル検定に関するよくある質問

ジェルネイル検定とネイリスト検定の違いは?

ジェルネイル検定(JNAジェルネイル技能検定試験)は、日本ネイリスト協会(JNA)が主催する、ジェルネイルに特化した資格試験です。ジェルの種類・成分をはじめ、道具の使い方、塗布から硬化までの施術手順、消毒や衛生管理など、サロンワークで求められる安全で正確なジェルネイル技術を評価します。

一方で、ネイリスト検定(JNECネイリスト技能検定試験)は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催するネイル全般の知識と技術を測る試験であり、ジェルネイルに限定されません。1997年にスタートした、日本で最も歴史あるネイル資格としても知られています。

ジェルネイル検定の筆記試験過去問題集はある?

ジェルネイル検定には、公式の過去問題集は販売されていません。
ただし、日本ネイリスト協会(JNA)が発行する公式教材「JNAテクニカルシステムシリーズ」があり、このテキストでの学習が最も効果的といえるでしょう。
JNA教育委員会が監修しており、プロネイリストやネイルを職業にしたい人に必要な技術・知識を体系的に学べる内容になっています。

ジェルネイル検定で揃える道具は?

試験では、各級に応じた指定商品を使用する必要があります。
使用ブランドやアイテムは指定リストで定められているため、必ず日本ネイリスト協会(JNA)の公式サイトで最新の指定商品リストを確認しましょう。

初級から上級まで共通して必要になるのは、ジェルを硬化するライトや、ウッドスティック・キューティクルニッパーなどの基本ツール、さらに指定ジェルブランドのベースジェルやトップジェルなどのアイテムです。

ジェルネイル検定の取得を目指すなら黒崎えり子ネイルスクールで

ジェルネイル検定は、ネイル技術者としての信頼を高めるために大切な資格。
初級では基礎知識と基本技術を、中級・上級ではより高度な応用力やデザイン力が問われます。級が上がるほど求められる技術の精度が高くなるため、独学だけで合格を目指すのは難易度が上がります。

中級・上級試験に合格し、効率よく確実にスキルを身につけたい方は、ぜひ黒崎えり子ネイルスクールへ。当ネイルスクールでは、趣味でネイルを楽しみたい方からプロを目指す方まで幅広く、それぞれの目的に合わせてコースを選ぶことができます。まずはお気軽にお問い合わせください。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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