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合格を目指す!ジェルネイル検定中級の実技試験手順(第1課題・第2課題) - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

合格を目指す!ジェルネイル検定中級の実技試験手順(第1課題・第2課題)

ジェルネイル検定試験中級の実技試験は、第1課題(30分)と第2課題(85分)に分けて実施されます。
第1課題では、左手のネイルケアとポリッシュカラーリング、第2課題ではジェルオフ、ジェルグラデーション、イクステンションジェルなどを施します。仕上がりや施術がプロとして適切かどうかが審査されるため、丁寧な作業と効率のよい時間配分が重要です。

そこで今回は、合格に向けてジェルネイル検定試験中級実技の流れや気をつけるポイントについて詳しくご紹介します。

ジェルネイル検定試験の中級実技の流れ

ジェルネイル検定試験の中級実技の流れ

ジェルネイル検定試験中級の実技の流れは以下のとおりです。

事前審査

10分間の事前審査ではテーブルセッティング、消毒管理、モデルの爪やトレーニングハンドの状態確認、指定商材の申請を行います。

テーブルセッティングでは、第1課題、第2課題で使用するすべての道具をセットします。使用を禁止されている道具を机の上にセットすると失格となるため注意が必要です。くわえて、指定の用具へは品名ラベルを貼付しなければなりません。そのため、きちんと確認してから記載するようにしましょう。

このほか、消毒管理に関してはプラスチックや金属製などの消毒ができるものを使用します。ブラシも必ずトレイの上に置くよう注意しましょう。

指定商材の申請では筆記用具が必要となります。
実技試験に気を取られ、筆記用具を忘れる方も少なくありません。筆記用具忘れは減点の対象になるので必要なものは前日のうちに確認し、準備しておきましょう。

第1課題

第1課題では左手5本のネイルケア、カラーリングを行います。
ケアの工程が適切かどうかにくわえ、施術の仕上がりが審査されます。

①手指の消毒

コットンに消毒液をふくませ、自身の両手をしっかりと擦式清拭消毒(さっしきせいふしょうどく)していきます。
自分自身の消毒が終わったら新しいコットンを用意し、モデルの両手も同じように消毒を行います。

なお、時間短縮のためには事前の準備がポイントとなります。消毒の順番や手の動かし方を事前に決めておき、コットンを取り出しやすく分けておくとよいでしょう。

②ファイリング

次に、左手の爪をラウンドの形になるようファイリングしていきます。
爪へのダメージを軽減するためエメリーボードを一方向に動かします。ファイリングではラウンドの形の精密さや統一性が審査されます。フリーエッジが5mm以下か、ラウンドの形は5本揃っているかどうかを確認しながら行いましょう。

③キューティクルクリームをなじませる

ファイリングが完了したら、キューティクルクリームをなじませていきます。
万が一、施術中にモデルの皮膚を傷つけてしまい出血した場合は、すぐさま止血を行いましょう。出血している状態だと失格となるため注意が必要です。

④カラーポリッシュを塗る

続いて、左手へカラーポリッシュを2回に分けて塗布します。カラーは赤色が指定されており、パールやメタリックは禁止されているため注意しましょう。
塗りムラができないよう、爪の中心、左右の順番で軽いタッチを意識して塗布していきます。2度塗りをする際も、同様の軽いタッチで表面を撫でるように塗っていきましょう。

仮に、ポリッシュがはみ出してしまった場合はリムーバーを染み込ませる、もしくはウッドスティックにコットンを巻きつけて拭き取ることで綺麗に修正できます。

⑤トップコートを塗る

すでに塗布してあるポリッシュカラーを崩さないよう、軽いタッチを心掛けてトップコートを塗布していきます。
仕上がりで表面に艶が出ていることで美しい見た目に仕上がります。

⑥チェック・確認

最後に、ポリッシュが皮膚についていないか、はみ出しがないかを確認します。ポリッシュのはみ出しがあった場合には、ウッドスティックを用いて取り除きましょう。

なお、現在は新型コロナウイルスの影響でさまざまな変更点があります。受験要項をしっかりと確認するようにしましょう。

第2課題

第2課題では、ジェルオフ、ジェルグラデーション、イクステンションジェル、ジェルフレンチカラーリングを施します。作業が多く集中力を要しますが、手際よく施術できるようしっかりと準備をして臨みましょう。

①事前準備

事前準備では、ラウンドの形をきちんと取り、フリーエッジの長さを均一に保っておきましょう。なぜなら、仕上がりが不十分だと減点対象となるためです。また、モデルの爪の状態も仕上がりに大きく影響してきます。試験の約1週間前から丁寧なケアを施しましょう。

なお、使用するジェルは事前に撹拌(かくはん)しておきます。

②手指の消毒

第1課題と同様に、自分の両手の擦式清拭消毒を行い、モデルの両手も消毒していきます。

③ジェルオフ

右手の爪表面を削ったあと、リムーバーを含ませたコットンを爪へ乗せ、アルミホイルを巻きます。このとき、アルミホイルを二重にしておくことをおすすめします。なぜなら、リムーバーが揮発することを防ぎ、フィット感が増すことで時間短縮になるためです。

ジェルが溶けたら、ウッドスティックを用いてネイルプレートからジェルを取り除いていきます。自爪や皮膚に傷をつけないよう注意して行いましょう。

④ネイルのサイディング

目が粗いファイルを使ってネイルプレートに軽く傷をつけます。これは、ジェルとの密着率を高めるために行われるものです。そのため、傷をつけすぎないよう慎重に行いましょう。

⑤イクステンションジェルを施す

続いて、右手の中指にフォームを装着します。フォームの事前仕込みはカーブ付けまで許可されているため、スムーズな装着が行えるよう準備しておきましょう。

装着が完了したら、ベースジェルを塗布し硬化します。続けて、イクステンションジェルを用いて長さ出しを行います。ハイポイントやレベリングの状態を確認し、問題がなければ仮硬化を行います。
仮硬化が行えたら、ピンチングを行い、すぐさま硬化します。ピンチングは時間が経つと元に戻ってしまうため、素早い作業が重要です。

また、ハイポイントを作る際には爪の真ん中の位置で筆を止めて、少し多めにジェルが乗るようにすると綺麗に仕上がります。
規定の時間硬化を行ったら、フォームを取り外します。ピンチングを行い、爪幅を整えたら時間を置かずに本硬化を行います。仕上げでは未硬化ジェルを拭き取り、長さ、形(ラウンド)、表面を整えていきます。削っている間は左手にダストが付いてしまわないようくれぐれも注意しましょう。

⑥ベースジェルの塗布

ベースジェルを左手の指へ、エッジ、そしてネイルプレート表面の順番で塗布していきます。
左手のベースジェルを施すタイミングとしては、イクステンションジェルを硬化しているうちに行うとよいでしょう。そうすれば、時間を短縮することが可能です。また、右手の中指・親指以外の指へは、中指の施術が完了した後にベースジェルを塗布していきます。

先端にジェルが溜まっている場合は筆を使って減らし、調整しましょう。全体のバランスが確認できたら硬化していきます。

⑦ジェルフレンチのカラーリング

左手親指以外の指にジェルフレンチカラーリングを施します。カラーリングはホワイト(マット)、ベースはクリア、もしくはクリアピンクと規定があるため注意しましょう。筆を用いてスマイルラインを引き、横にして見たとき先端にジェルが溜まっていないか確認できたら硬化します。

硬化を行っている間に右手の親指にベースジェルを塗布し、硬化します。左手の親指もほかの指のバランスに合わせてフレンチの形にジェルを引き、全体的に統一しているかを確認できたら硬化しましょう。

続けて、右手3本へのカラーグラデーション、左手の指は2回目のジェルフレンチカラーリングを施します。このとき、フレンチラインのガタつき、色ムラを修正しましょう。全体のスマイルラインの幅や太さが均一か、ジェルの溜まりやムラがないかが審査されます。必ず横や裏側からも確認を行い、歪みがあった場合には修正を行いましょう。

⑧トップジェル

規定のトップジェルを塗布していきます。
爪先にジェルが溜まっていないか、ハイポイントの高さは十分かを確認できたら硬化します。筆でハイポイントを調整するのが難しい場合は、モデルの手の平を上に向け、重力を利用しながら調整していくとよいでしょう。
硬化が完了したら未硬化ジェルを拭き取ります。

⑨チェック

最後に、はみ出しや拭き残しがないか、自身の指にもジェルなどが付いていないかチェックしましょう。テーブルの上にもダストなどが散乱していないか、用具はきちんとしまえているかどうかにも注意します。最後まで気を抜かず、整理整頓を心掛けましょう。

なお、現在新型コロナウイルスにおける特別措置で、第2課題「ポリッシュオフ」「ジェルオフ」免除、「モデル同伴」から「トレーニングハンドの使用」へと変更になっています。

ジェルネイル検定試験の中級実技の注意点

ジェルネイル検定試験の中級実技の注意点

ジェルネイル検定試験中級の実技では時間配分が非常に重要です。
何度も練習を繰り返し、本番でも実力を発揮できるようにしましょう。また、意外と「うっかりしていて減点されてしまった」という方も少なくありません。そのため、受験要項は熟読しておくようにしましょう。

まとめ

ジェルネイル検定中級の実技試験はサロンワークの基本となる施術が多く、プロのネイリストを目指す際には、ぜひ取得しておきたい資格のひとつといえます。しかし、ジェルネイル検定中級は初級に比べて求められるレベルが高く、かつ時間内で丁寧に仕上げなければなりません。そのため、ジェルネイル検定中級は独学では取得が難しくなっています。

もし、「ジェルネイル検定中級に一発で合格したい」という場合は、ネイルスクールに通うのがおすすめです。ネイルスクールであればプロの講師から直接指導を受けることが可能で、「どこに時間をかけてしまっているのか」「どこを苦手としているのか」などを知ることができます。悩む時間を短縮できて効率よく技術を習得していけるので、ジェルネイル検定中級を取得したい方はネイルスクールの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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