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ネイリスト検定2級の合格率はどれくらい?合格するためのポイントをチェック - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイリスト検定2級の合格率はどれくらい?合格するためのポイントをチェック

ネイリストとして活躍の幅を広げたいのであれば、JNECネイリスト技能検定に挑戦するのがおすすめです。なかでも2級は「ネイルサロンへの就職」「ネイリストとしての独立」を志している方向けといわれています。

そこで今回は、JNECネイリスト技能検定(以下 ネイリスト検定)の2級にフォーカスし、合格率と合格ラインや合格するためのポイント、2級を取得するメリットなどをご紹介します。効率よく合格への道を切り開くためにも、ぜひご参考にしてください。

ネイリスト検定2級の合格率と合格ラインとは

ネイリスト検定2級の合格率と合格ラインとは

ネイリスト検定は、公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催している検定試験です。3級・2級・1級の3つに分かれており、2級は「ネイルケアやネイルアート、リペア、チップ&ラップにおいて、サロンワークで通用する知識・技術が身についているかどうか」をはかる内容になっています。

2023年冬期の合格率は55.7%。2022年秋期までの累計合格率は42.48%です。このことから、受験者の約半分が合格していることがわかります。
筆記試験は100点満点中80点以上、実技試験は50点満点中38点以上で合格です。

対象

受験者数

合格者数

合格率

2020年秋期

10,294人

8,442人

82.0%

2021年冬期

6,369人

5,404人

84.8%

2021年春期

2,618人

2,359人

90.1%

2021年夏期

4,160人

3,731人

89.7%

2021年秋期

7,152人

6,367人

89.0%

2022年冬期

5,494人

4,891人

89.0%

2022年春期

3,657人

3,344人

91.4%

2022年夏期

5,881人

5,355人

91.1%

2022年秋期

8,203人

7,431人

90.6%

参考:公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)|試験概要
なお、ネイリスト検定各級ごとの合格率や試験内容・合格方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ネイリスト検定の受験を考えている方は、ぜひご参考にしてください。

>>>併せて読みたい!ネイリスト検定の合格率は何%?各級の勉強方法から合格のポイントまでご紹介

ネイリスト検定2級に合格するため実技試験のポイント

ネイリスト検定2級に合格するため実技試験のポイント class=

ネイリスト検定2級は減点方式で採点されます。そのため、両試験に向けて対策を行う際は「いかに減点を防げるか」に重きを置くことが大切です。以下で実技試験のポイントをご紹介するので、あらかじめ確認して減点のない施術を実践できるよう練習しておきましょう。

テーブルセッティング

事前審査では、テーブルセッティングと消毒管理、モデルの爪の状態を確認されます。なかでも肝となるのは、テーブルセッティングです。不備があると減点されてしまう可能性があるので、ポイントを押さえて適切なセッティングができるよう準備しておきましょう。

まず、ポイントとなるのは「品名ラベルの表示」です。試験要項において品名ラベルの添付が必須な道具には、あらかじめ見やすい位置に品名を明記したラベルを貼っておきましょう。なお、品名をアルファベットで書くのは禁止されているので、注意が必要です。

くわえて、「衛生面に配慮すること」も大切なポイントです。たとえば、トレイやフィンガーボールをはじめとする容器類は、必ず消毒可能な素材を使用したものを用意しましょう。一般的にはプラスチックや金属を使ったものが使われているので、これらの素材の容器を揃えておくとよいかもしれません。

このほか、重要なポイントには「ウェットステリライザーの状態を整えておく」という点も挙げられます。キューティクルニッパーの刃先が浸るほどの量を目安に消毒液を入れ、かつウッドスティックやメタルプッシャー、ピンセットをセットすることが大切です。

実技試験

ネイリスト検定2級の実技試験は、前半と後半に分かれています。前半では35分以内にネイルケアを行い、後半では55分以内にチップ&ラップやカラーリング、テーマに沿ったネイルアートを施します。制限時間内にすべての工程を終わらせることができない場合は失格となるので、時間配分に気をつけつつ施術を進めることが大切です。

実技試験前半の制限時間は35分間です。施術に入る前に、自分とモデルの手指を消毒しましょう。そしてポリッシュオフを行い、爪をラウンド型にファイリングしていきます。フリーエッジの上限は5mmで、すべての爪のバランスが整っているかを確認してください。その後は必ずブラシダウンを行って、爪についた油分や汚れを除去します。
前半のポイントとしては、自分とモデルの指を傷つけないようにすること。試験中に自分とモデルの双方ともに出血を伴うダメージがあった場合は失格となるので注意してください。
時間配分は、手指の消毒・ポリッシュオフに5分、ファイリング・ブラシダウンに15分、キューティクルクリーンに15分が理想です。ただし、これはあくまでも目安となりますので、ファイリング・ブラシダウンに時間がかかる場合は、キューティクルクリーンを10分以内にしてファイリング・ブラシダウンの時間を確保するなどの工夫を行いましょう。

実技試験後半の制限時間は55分間です。前半と同様に自分とモデルの手指消毒から始めます。そして指定された指にチップ&ラップを施してカラーリング、ネイルアートを行います。ネイルアートのテーマは試験ごとに変わるため必ずチェックしておいてください。
後半では手指の間違いや、規定外のカラーポリッシュの使用などがあると失格になるため注意しましょう。カラーポリッシュを一度しか塗っていない場合も失格となります。
時間配分の理想は、手指の消毒・チップ&ラップに20分、カラーリングに15分、ネイルアートに15分です。カラーリングやネイルアートの時間を確保するために手指の消毒を簡単に済ませると、「十分な消毒ができていない」と判断されて減点になる可能性があります。消毒は実技試験の工程でもとくに重視されているため、時間を気にしつつも丁寧に行いましょう。

筆記試験

ネイリスト検定2級の筆記試験は、ほかの級と同じくマークシート形式で行われ、100点満点中80点以上を獲得できれば合格となります。
筆記試験の問題は、JNECの公式問題集から「ネイルの歴史・ 衛生と消毒・爪の構造(皮膚科学)・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)・ネイルケアの手順・リペアの種類及びチップ&ラップの手順・その他実践的施術全般・プロフェッショナリズム」などが出題されます。合格するためには何度も繰り返し問題を解いて出題傾向を掴むことが大切です。

合格率を上げるために押さえておきたい試験当日の道具について

合格率を上げるために押さえておきたい試験当日の道具について

ネイリスト検定2級では、必要な道具と使用してはいけない道具があります。これらを押さえておかないと、「忘れものをして失格」「持ち込んではいけない道具を出して失格」ということになりかねません。合格率を上げるためにも、試験当日の道具について押さえておくようにしましょう。

ネイリスト検定2級で必要な道具

ネイリスト検定2級で必要な道具は、以下のとおりです。

・フィンガーボール
・ケア用とアート用の水
・コットン
・コットンを入れる蓋付きの容器
・ガーゼ
・タオル
・ネイルブラシ
・ダストブラシ
・トレイ
・ペーパータオル
・アームレスト
・ウェットステリライザー(アルコールによって変質する容器は使用禁止)
・キューティクルニッパー
・メタルプッシャー
・ウッドスティック
・ピンセット
・ファイル類
・ファイル立て
・ポリッシュリムーバー
・消毒剤(消毒用エタノール、またはそのほかの消毒液)
・液体ソープ
・キューティクルリムーバー(またはキューティクルクリーム)
・絵の具
・筆
・パレット
・ポリッシュ類
・ベースコート
・トップコート
・チップ&オーバーレイ用具トレイ
・チップ
・チップカッター
・シルク
・グルー
・フィラー
・レジン
・グラスファイバー
・アクティベーター
・ゴミ袋

なお、品名ラベルが必要な道具は以下のとおりです。

・コットン
・消毒剤
・液体ソープ
・ウェットステリライザー
・ポリッシュリムーバー
・キューティクルリムーバー(またはキューティクルクリーム)
・ベースコート
・トップコート
・カラーポリッシュ
・シルク
・グルー
・フィラー
・レジン
・グラスファイバー
・アクティベーター
・プレプライマー(使用する場合のみ)

底面が網目状になっているトレイは使用禁止、容器類は消毒可能なプラスチックやガラス、金属製を使用するなど、持ち物に関して細かい条件が決められていることがあります。
当該道具を持ってきても条件に反していれば減点されるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

ネイリスト検定2級で使用してはいけない道具

ネイリスト検定2級で使用してはいけない道具は、以下のとおりです。

・セラミックプッシャー
・ストーンプッシャー
・エア缶タイプのアクティベーター
・革製バッファ
・ネイルマシーン
・グリセリン
・オイル
・研磨剤
・爪磨きシート
・ドットペン(マーブルツール)
・アート用シール(ステッカー)
・電気ドリル
・台所用品全般
・調理用具
・規定外の用具、用材

前述したように、ネイリスト検定2級で使用してはいけない道具を出した場合、失格になってしまいます。練習のときから持ち込み禁止の道具を使用しないようにしましょう。そうすれば、試験当日の使用禁止道具の持ち込みを防げます。

ネイリスト検定2級に合格するためのコツ

ネイリスト検定2級に合格するためのコツ

ネイリスト検定2級の資格を取得するためには、ネイルの知識・技術を幅広く身につける必要があります。以下でご紹介するコツを押さえて、効率よく勉強に励みましょう。

合格までのスケジュールを組み立てる

検定に合格するには、勉強を計画的に進めていく必要があります。そのため、試験を受けると決意したら、まずはスケジュールを組み立てることをおすすめします。

勉強・練習を始めるタイミングとしては、試験当日の3ヶ月前がベストです。というのも、2ヶ月前にカラーリングの指定色が発表されるので、その日以降はカラーリング・ネイルアートの練習がメインになると考えられます。そのため、それ以外の勉強・練習時間をしっかり確保するためにも、3ヶ月前から試験対策に取り組むのが賢明だといえます。

学習環境を整える

試験に合格するには、学習環境を整えることも大切です。スクールや通信講座、独学など勉強方法にはさまざまな種類があるため、自分に合ったスタイルを選びましょう。

効率よく試験対策を行いたいのであれば、ネイルスクールに通うのがおすすめです。ネイルスクールには試験対策に特化したコースが設けられていることも多く、講師の指導のもとで効率よく学習を進めることができます。ネイルスクールによっては「合格保証制度」を設けているため、試験に合格するまで何度でも繰り返し学ぶことができます。

自分のペースで学習を進めていきたい方には通信講座がおすすめです。通信講座は申し込みをすると届くテキストやDVD、ネイル道具などを使って自身で学習を進めていきます。決まった時間に学習を行う必要はないため、学校や仕事、家事の合間に学びたいという方にぴったりです。ただし、スクーリング制度がある通信講座以外は講師から直接指導を受けることができないため、わからない箇所は自身で解決する必要があります。

このほか、できるだけ費用をかけずに学びたい場合は独学で合格を目指すという方法もあります。好きなタイミングで無理なく学習を進められるだけでなく、大きな費用をかけずに学習できるのは独学のメリットといえるでしょう。近年はSNSや動画サイトで試験内容を解説している配信者も多いので、学習に役立てている方も多いようです。しかし、インターネットには間違った情報が多いのも事実です。知識面・技術面ともに間違った認識のまま学習を進めてしまう可能性があるため、正しい情報かどうかを精査する必要があります。JNA認定校や日本ネイリスト協会が出している情報を参考にするとよいでしょう。

減点・失格対象の項目を確認しておく

ネイリスト検定2級に合格するためにも、減点・失格となる項目をチェックしておきましょう。

【減点対象】
ネイリスト検定2級実技試験の減点対象は、以下のとおりです。

・受験票、写真の貼付、筆記用具を忘れた場合(筆記用具を受付で借りた場合も対象)
・受験票の写真がコピー、アプリ加工、スナップ写真の場合
・マスク、フェイスシールド、事前チェックシートを忘れた場合
・モデルが14歳以下、もしくは爪・爪周りに皮膚疾患がある場合
・モデルの爪が試験前に手入れされていた場合
・テーブルセッティングに不備がある場合
・指定アイテムに品名ラベルが貼られていない、アルファベット表記の場合
・消毒が不適切な場合
・受験生・モデルともに私語が多い場合
・受験生・モデルともに手指にダメージを与えた場合
・カラーリングが指定色より薄すぎる・濃すぎる場合
・チップ&ラップ及びイクステンションのサンディングを行っていない場合
・ゴミを持ち帰らなかった場合
・ネイルニッパーを持参してウェットステリライザーに入れていない場合
・カラーリングやフラットアートの仕上げにトップコートを塗布していない場合
・後半試験で前半試験と同じ工程を行った場合
・イクステンションとリペアを合わせて3本施している場合
・ブラシダウンを行わない場合

【失格対象】
ネイリスト検定2級実技試験の失格対象は以下のとおりです。

・受験生・モデルともに遅刻した場合
・カンニングを行った場合
・用具、用材を忘れた場合(事前審査開始後の貸し借り、試験管の許可を得ずに出し入れした場合も失格)
・受験生・モデルともに試験管の指示に従わない場合
・使用禁止の用具、用材をセッティングした場合
・午前と午後のモデルが同じ場合
・手指間違いをした場合
・事前にモデルの爪にカラーポリッシュを塗布していない場合
・実技試験でタイムオーバーした場合
・事前審査、実技試験終了後に作品に触れる、または手を加えた場合
・減点対象項目が3項目ある、または1項目の内容が著しくひどい場合
・受験生・モデルともに手指に出血を伴うダメージを与えた場合
・用具・消毒液を入れたウェットステリライザーを用意していない場合
・ネイルアートにシールやツールを使用した場合
・ネイルアートの図案を持ち込んだ場合
・メタルプッシャーを10本の爪に使用していない場合(プッシュアップ・プッシュバック含む)
・キューティクルニッパーを10本の爪に使用していない場合(ウォーターネイルケア含む)

参考:ネイリスト技能検定試験 2級 実技採点基準|公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター

時間を意識して練習をする

ネイリスト検定2級は3級と比較すると工程が多くなります。制限時間内に施術が終わらなければどれだけ仕上がりが美しくても失格となるため、普段の練習から時間を意識しましょう。どの工程にどれくらいの時間をかけるのか、タイマーを使って練習を行い、時間の間隔を体で覚えるのがおすすめです。

ネイリスト検定2級を取得するメリットとは

ネイリスト検定2級を取得するメリットとは

ネイリスト検定2級を取得するメリットは、就職活動に有利になることが挙げられます。ネイルサロンでは、求人募集に「ネイリスト検定2級以上取得している方」という条件を提示しているところが少なくありません。つまり、ネイリスト検定2級を取得していないとネイルサロンに応募することができないということ。ネイリスト検定2級を取得していなくても応募できるケースもありますが、就職先が限定されてしまう可能性があるでしょう。

その点、ネイリスト検定2級を取得していれば就職先の幅が広がります。自分の希望するネイルサロンを見つけやすくなるので、取得しておくに越すことはないといえます。

ネイリスト検定2級は独学でも合格できる?

ネイリスト検定2級は独学でも合格できる?

ネイリスト検定2級はネイルスクールや専門学校などへ通わずに合格することができるのでしょうか?
結論からいうと、独学でも合格できないわけではありません。
しかし、2級では「サロンワークで通用する技術と知識」が求められるため、3級と比較するとかなり難易度が上がります。実際に、3級と比較すると2級の合格率が下がっていることを考えると、独学での合格は難しいといえるでしょう。効率的に学習を行い合格を目指すなら、ネイルスクールへ通うことをおすすめします。

ネイリスト検定2級に挑戦してみよう!

ネイリスト検定2級に挑戦してみよう!

ネイリスト検定2級に合格して資格を取得すれば、「サロンワークで通用する知識・技術が身についている」ことを証明できます。これは、ネイリストとして活躍の幅を広げることにつながり、たとえば希望するネイルサロンや美容室へ就職しやすくなります。まだこの資格を持っていないのであれば、この機会に取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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