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爪に縦線が出る原因は?おすすめのケア方法や注意点を解説 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

縦線が出てでこぼこしている爪の画像

「爪の縦線が気になる」「爪のでこぼこを解消したい」などのお悩みを抱えていませんか?爪の縦線は、加齢や乾燥、栄養不足など、さまざまな原因があるといわれています。放っておくと爪が割れやすくなったり、ネイルの仕上がりに影響したりすることも。この記事では、縦線の主な原因と対策、効果的なケア方法や注意点までをわかりやすく解説します。

爪に縦線が出る原因

重なった手の画像

爪の縦線は「爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)」と呼ばれるもので、誰の爪にも現れる自然な現象です。若いころは目立ちにくいですが、年齢を重ねるとともに少しずつ増加する傾向にあります。ただし、加齢ではない要因が隠れている場合も。ここでは主な原因を紹介します。

加齢

爪に縦線が出るもっとも一般的な原因は「加齢」による変化です。
これは病気のサインではなく、誰にでも起こる自然な老化現象のひとつ。年齢を重ねるにつれて、爪の水分や油分が減少し、乾燥しやすくなることで縦線が目立ったり、爪が縦に割れやすくなったりすることがあります。さらに、ある研究では、加齢に伴って爪の角質細胞がはがれやすくなり、水分保持力が低下することも報告されています。

参考:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/q14.html

乾燥

加齢のところでも少し触れましたが、爪の縦線は乾燥によって現れることもあります。
たとえば、頻繁な手洗いやアルコール消毒の使用、ネイルリムーバー(除光液)の繰り返し使用などは、爪の水分や油分を奪ってしまうため、注意が必要です。爪が極度に乾燥すると縦線が目立つだけでなく、割れる恐れもあります。

参考:https://www.min.ac.jp/img/pdf/medicalnews202108.pdf

栄養不足

栄養バランスの乱れも、爪の縦線や横スジの原因のひとつです。
特に妊娠中や授乳期、あるいは偏った食生活や加齢によって、爪の主成分であるたんぱく質「ケラチン」が不足すると、爪がもろくなりやすくなります。

参考:https://www.min.ac.jp/img/pdf/medicalnews202108.pdf

爪が縦割れして痛みがあれば医療機関を受診

爪について医療機関で相談をしている様子

爪の縦線が進行すると、割れる場合もあります。
もし割れただけで痛みがない場合は、ネイルサロンなどでリペア(補修)してもらうことも可能です。しかし、痛みを感じる場合は、炎症や感染症などのリスクもあるため、早めに皮膚科といった医療機関を受診しましょう。

爪の縦線をすぐになくすことはできる?

残念ながら、出てしまった爪の縦線をすぐに消すことはできません。
大切なのは、保湿などのケアを続け、これから生えてくる爪を健康に育てること。そして、すでにできてしまった縦線は、うまく補修しながら目立たなくすることがポイントです。

爪の縦線を目立たなくする方法は?

両手の爪のアップ画像

すぐに縦線を消すことは難しくても、目立たせないようにカバーする方法はあります。ここでは、日常的に取り入れやすい爪の縦線を目立たなくする2つの方法を紹介します。

リッジフィラーを使う

リッジフィラーとは、爪表面のでこぼこをなめらかに整えるためのベースコートです。
爪にサッと塗って乾かすだけで、表面のでこぼこを均一に整え、縦線を自然にカバーしてくれます。

ネイルポリッシュのノリもよくなるため、仕上がりもより美しくなるのも魅力。表面を削る必要がないため、繰り返し使っても爪を傷めず、どんなシーンでも取り入れやすいアイテムです。

爪を磨く

爪の表面を磨いても縦線を目立ちにくくすることはできますが、やりすぎには注意が必要。やりすぎると、爪自体が薄くなってしまい、逆に割れやすくなるといった別のトラブルを招く恐れがあります。

縦線の部分だけを軽くならすように磨く程度なら問題ありませんが、一時的なケアとして活用するのがおすすめ。「1日だけきれいに見せたい」というようなときには有効ですが、日常的に繰り返すのは避けましょう。

爪の縦線を予防するケア方法

爪の縦線を予防するケア方法を説明する画像

縦線が目立たない健康的な爪を育てるには、日々のケアがなにより大切です。乾燥や栄養不足などの原因を少しずつ見直すことで、縦線の予防にもつながります。ここでは、自宅でできる基本的なケア方法を紹介します。

爪や指まわりの保湿

乾燥が原因の縦線には、保湿ケアが不可欠。特に手の爪は、水仕事や頻繁な手洗い、アルコール消毒の使用などで乾燥しやすいため、ネイルオイルや爪専用の保湿クリームを使って、こまめにうるおいを与えましょう。

補修成分が配合されたタイプや、保護・コーティング機能のあるアイテムを選べば、外的ダメージからも爪を守りやすくなります。乾燥は放置せず、その日のうちにケアするのがポイントです。

爪に必要な栄養素を摂る

爪は、皮膚や髪の毛と同じく「ケラチン」というたんぱく質からできています。ケラチンを形成するには、動物性・植物性のたんぱく質に加えて、「亜鉛」「鉄」「ケイ素」などのミネラルや、ビタミン類が欠かせません。これらの栄養素が含まれる食べ物を積極的に摂取し、食事で摂るのが難しい場合にはサプリメントで内側からのケアも検討してみましょう。

栄養素 多く含まれる主な食材
亜鉛 牡蠣、牛赤身肉、豚レバー、卵、油揚げ、カシューナッツなど
ほうれん草、豚肉、海藻、切り干し大根、豆、魚など
ケイ素(シリカ) 玄米などの穀類、大豆、わかめ、市販の飲料水など

ストレスをためない・睡眠不足にならない生活を意識する

健やかな爪を育てるには、栄養バランスだけでなく、心と体のコンディションを整えることも重要です。ストレスや睡眠不足が続くと、血流が悪くなり、爪に栄養が届きにくくなってしまう場合があります。

起床後に日光を浴びたり、適度な運動でリフレッシュしたりするなど、毎日の生活の中で無理せずできるストレスケアをするのがおすすめです。

ハンドマッサージ

ハンドマッサージは、血行を促進し、爪の根もとに栄養を届けるサポートになります。爪までしっかり届くよう、保湿力の高いハンドクリームを使ってマッサージしましょう。

<ハンドマッサージの手順>
1.たっぷりのハンドクリームを塗布し、手でなじませる
保湿力の高いハンドクリームをたっぷりと手にのせます。手の甲同士をやさしく擦り合わせ、指先や爪先までしっかりなじませます。
2.指を包むようにやさしく引き上げる
手の甲から指先にかけて血流を流すようなイメージで、優しく包み、軽く引き上げるようにマッサージします。
3.指を挟んで、根元から引き上げる
片方の4本の指で、もう一方の4本の指を挟むようにして持ち、指の根元から先へ向かってやさしく引き上げます。
4.プッシュして仕上げする
親指と人差し指で指の付け根を押すようにして、マッサージします。その後、爪の生え際をつまんで10秒ほど痛気持ちいい程度の強さでプッシュ。すべての指に行いましょう。

爪の切り方

爪を整えている画像

ダメージを予防するには、爪を切るタイミングや形に気をつけるのも有効。切るタイミングは入浴後など、爪が柔らかくなっているタイミングに切るのがベストです。爪の形は、左右対称のスクエアオフ(角を少し丸めた四角形)がおすすめです。

<切り方>
1.スクエア型に爪を整える
まずは、爪の先端をまっすぐに整える「スクエア型」を目指して、左右のバランスを見ながら爪切りで少しずつカットしていきます。
2.少しずつ角に丸みをつける
形が整ったら、爪に物が引っかからないよう、左右の角に少しずつ丸みを加えます。
3.爪やすりでなめらかに整える
形が整ったら、爪やすりを使って断面をなめらかに仕上げます。

>>>併せて読みたい!セルフでネイルケア!綺麗に処理するキューティクルニッパーの使い方とは?

爪の縦線をケアする際の注意点

爪にリッジフィラーを塗布している様子

縦線を予防・改善するためには、日々のケアが大切です。ただし、正しい方法で続けることが何よりのポイント。ここでは、ケアを行う際に押さえておきたい注意点を紹介します。

ネイルケアアイテムは正しく使う

ネイルケアアイテムは、使い方の順番や組み合わせによって効果に差が出ます。製品によって推奨される順番が異なる場合もありますが、基本の流れとしては、まずリッジフィラーで爪を補強した後、ネイルオイルを爪の根元になじませるのが一般的です。

さらにハンドクリームを併用する場合は、ネイルオイルの後に塗るのがポイント。ハンドクリームには水分や油分を閉じ込めるフタの役割があるため、最後に使うことでうるおいをしっかりキープできます。

>>>併せて読みたい!ネイルオイルを塗った後はどうするべき?正しい使い方を徹底解説

効果が出るまでには時間がかかる

爪のケアは続けることが大切ですが、すぐに変化があらわれるものではありません。
爪は1か月に約3.5mmほど伸び、全体が生え変わるには半年ほどかかると言われています。

そのため、保湿や栄養ケアを始めても、効果を感じるには少なくとも1か月以上はかかります。焦らず、毎日の積み重ねが未来のきれいな爪をつくるという意識でケアを続けましょう。

爪の縦線ケアはこまめにする

爪に縦線が出る原因のひとつである乾燥は、日々の生活の中で常に起こり得るもの。
そのため、保湿や栄養補給といったケアは、こまめに続けることが健やかな爪への近道です。手を洗った後や水仕事の後などは、乾燥しやすいタイミングを意識して、保湿する習慣をつけましょう。

>>>併せて読みたい!ネイルサロンでケアのみはOK?知っておきたいケアのメリットと手順
>>>併せて読みたい!ネイルサロンに通う頻度や自爪を守るセルフケアについて

爪の縦線に関するよくある質問

爪に縦線ではなく横線があります。原因は縦線と同じですか?

違います。爪の横線は主に体からのサインです。
強いストレスや過労、栄養障害などが原因で、爪をつくる細胞(爪母細胞)の働きが一時的に弱まると、横線(溝)として爪にあらわれることがあります。そのほか、爪への衝撃(手をぶつけた、指を挟んだなど)を受けた際にも線が入ってしまう場合があります。

病院に行ったほうがいい症状はありますか?

・爪にズキズキした痛みがある
・爪の色が変色している
・爪に黒い線が出てきた など、

爪の色や痛みの変化には注意が必要です。上記以外の症状であっても少しでも気になることがあれば、我慢せず早めに専門医に相談しましょう。

毎日のケアで爪の縦線を予防しよう

爪の縦線は、加齢や乾燥、栄養不足などさまざまな要因によって現れます。
すぐに消すことはできませんが、毎日のちょっとしたケアの積み重ねで、少しずつ目立ちにくくなり、健康的な爪を育てていくことができます。

乾燥を防ぐ保湿ケアや、栄養・睡眠・血流を意識した生活習慣など、今回紹介したポイントを取り入れながら、美しく整った指先を目指していきましょう。

爪の縦線を予防し、正しいケア方法や知識を身につけたい方は、黒崎えり子ネイルスクールの受講もおすすめです。
ネイルの基礎知識から実践的なケア・技術まで丁寧に学べます。自爪をきれいに保ちたい方、ネイルの知識を深めたい方は、ぜひ一度スクールをチェックしてみてください。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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