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パラジェルとは?メリット・デメリットを押さえておこう! - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイリストにパラジェルを塗布されている画像

パラジェルとは、自爪を削らずに指先のおしゃれを楽しめるソフトジェルネイルです。「できるだけ自爪を傷つけずにジェルネイルを楽しみたい」という方は多く、ネイルサロンでも人気のメニューなのでネイリストを目指す方はしっかり押さえておきましょう。

そこで今回は、パラジェルの特徴と把握しておくべき懸念点をご紹介します。また、パラジェルのテクニックを身につける方法としてネイルスクールに通うメリットと、失敗しないスクールの選び方も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

パラジェルとは?

ジェルコンテナと筆の画像

パラジェルとは、自爪の表面を軽く削る「サンディング」という下処理が不要な、爪にやさしいソフトジェルのこと。
ジェルネイルの一種であり、特定ブランドの商品名でもあります。爪を傷めにくい特徴から、多くのネイルサロンで採用されている人気のジェルです。

「ジェルネイルを楽しみたいけれど、自爪を削るのは少し抵抗がある」という人にぴったりの選択肢です。

パラジェルと通常のジェルネイルとの違いは?

パラジェルと通常のジェルネイルの最大の違いは、サンディングの有無です。
通常のジェルネイルは、施術前に爪の表面を軽く削り、微細な凸凹を作ることでジェルを密着させます。サンディングは密着力を高める代わりに、繰り返すうちに自爪が薄くなったり、弱くなる原因にもなります。

一方でパラジェルは、サンディングを行わず、パラジェル専用のベース成分が爪表面に吸着し、サンディング不要でも密着する仕組み。そのため、爪を削らなくてもしっかりと定着し、爪への負担を大幅に軽減できます。

また、通常のジェルネイルは大きく分けて、ソフトジェルとハードジェルの2種類がありますが、パラジェルはソフトジェルのみです。

>>>併せて読みたい!初心者でも使いやすいソフトジェルネイルのメリット・デメリットとは

パラジェルとフィルインの違いは?

パラジェルとフィルインは、混同されやすいですが、そもそもジャンルが異なります。

パラジェル ジェルネイルのブランド名・素材の一種。サンディング不要で爪を削らず密着できる専用ジェル。
フィルイン 施術方法の名称。ベースジェルを一部残し、その上に新しいジェルを重ねる技法。

どちらも爪を傷めにくいという共通点があり、併用も可能。
爪の健康を保ちながらおしゃれを楽しみたい人には、どちらも心強い選択肢です。

>>>併せて読みたい!ネイルのフィルインとは?メリット・デメリットや施術方法とグリーンネイルについて

パラジェルの4つのメリット

ナチュラルな手元の画像

日常生活でも気軽に取り入れることができ、指先を華やかに魅せてくれるネイル。とくにソフトジェルネイルはサロンでも主流となっており、なかでもパラジェルは高い人気を誇ります。そんなパラジェルのメリットを4つご紹介します。

爪が傷みにくい

最大の特徴として挙げられるのが、自爪への負担が少なく傷みにくいという点です。
一般的にジェルネイルは、自爪をサンディング(削ること)することでジェルとの密着度を高めています。自爪の表面に溝ができることでジェルが剥がれにくくなる反面、自爪がダメージを負い薄くなりやすいという欠点がありました。

その点、パラジェルに使用するジェルは溝のないなめらかな自爪にも密着するため、わざわざ削る必要がなく健康的な自爪を保つことができます。さらに、ジェルをオフする際も自爪を削らないためダメージが少ないという特徴があります。

基本的にジェルネイルはベース、カラー、トップの3層で構成されています。パラジェルではトップとカラーのみマシンでオフし、自爪に最も近いベースはプッシャーで丁寧にオフするため自爪を傷つけにくいのです。
ネイルにより指先は美しく見えますが、「オフすると自爪がボロボロ」という方も少なくありません。とはいえ、「忙しくて指先まで完璧にケアするのは難しい」という方もいるのではないでしょうか。パラジェルは、仕事や家事に忙しい現代人におすすめのメニューなのです。

施術時間が比較的短い

パラジェルの特徴として、一般的なジェルネイルと比べて硬化時間が短く施術時間を短縮できるという点も挙げられます。従来のジェルネイルではジェルの硬化にUVライトを使用しますが、パラジェルではLEDライトを使用します。これにより数十秒~数分硬化時間を短縮できるため、「忙しくて時間が取れない」「ジェルが固まる前に手を動かしてしまう」という方でも気軽に楽しむことが可能です。

発色がよく退色しにくい

発色のよさを長期間キープできるという点もパラジェルの特徴のひとつです。
ネイルを楽しむ上で「理想の色に仕上がるかどうか」「理想の色をどれだけキープできるか」はとても重要で、ネイリストにとってはお客さまの満足度を左右する重要なポイントといえます。

その点、パラジェルでは高品質かつ高発色の顔料を使用するため、イメージどおりのデザインに仕上がりやすいというメリットがあります。さらに退色・変色にも強く、お気に入りのデザインをより長く楽しむことができます。

ネイルの持ちがよい

発色のよさだけでなく、耐久性に優れている点もパラジェルの特徴のひとつです。自爪の状態により差はありますが、およそ3~4週間キープすることができます。なお、場合によってはそれ以上に保たせることも可能ですが、自爪が伸びてくるとジェルとの境目ができてアンバランスに見えますし、ジェルが破損しやすくなるため一度オフするのが望ましいでしょう。

爪の状態に合わせてベースジェルを選べる

パラジェルの魅力のひとつが、爪の状態やライフスタイルに合わせて3種類のベースジェルから選べること。
ダメージ具合や爪の生え方のクセに合ったベースジェルを選ぶことで、仕上がりの美しさだけでなく、ネイルの持ちもアップします。

以下の表では、それぞれの種類・特徴・向いている人を比較しました。

ベースジェルの種類 特徴 向いている人
クリアジェル ・幅広い爪質に対応できる万能タイプ
・薄く仕上がるため硬化熱を感じにくい
・3種類の中で一番オフが簡単
・爪への負担をできるだけ減らしたい人
クリアジェルEX ・最も厚みと強度を出せるタイプ
・持ちがよく、剥がれにくい
・オフにはやや時間と手間がかかる
・水仕事や手をよく使うお仕事の人
アートクリアジェル ・高い粘度で厚みを出しやすいタイプ
・フィルイン対応で爪へのダメージが少ない
・反り爪や凹凸の補正にも向いている
・薄い爪や反り爪、表面の凹凸が気になる人

パラジェルのデメリット

さまざまな魅力のあるパラジェルですが、懸念点もあります。ネイリストとして働くなら、お客さまに説明できるようしっかり押さえておきましょう。

高い技術力が必要

まず押さえておきたいのが、パラジェルには高度なテクニックが必要となるためセルフネイルには不向きという点です。
パラジェルの最大の特徴である「サンディングが不要」という点ですが、サンディングには自爪の表面に溝を作ることでジェルの密着度を高めるほか、自爪の角質や甘皮を処理するという役割があります。角質や甘皮が残っていると硬化したジェルが剥がれやすくなるため、耐久性をよくするという点でもサンディングは大切な工程です。そのため、パラジェルのようにサンディング不要のネイルでは、ジェルを塗布する前の下準備が非常に重要なのです。
セルフで行う場合、下準備が不十分であるためにジェルが浮いたり剥がれたりする可能性があります。美しい仕上がりを長期間キープするには、プロのネイリストを頼るのがおすすめです。

消費期限が比較的短い

パラジェルはほかのジェルと比べて消費期限が短めです。種類により差はありますが一般的に半年を目安に使い切る必要があり、開封後3ヶ月以内の使用を推奨しているものもあります。大量に購入するのは避け、消費期限を確認しながら使用するよう心掛けましょう。

臭いが強い

また、臭いが強いということも把握しておきたい点です。とくに消費期限が迫っているパラジェルは特有の刺激臭があるため、店内が狭いネイルサロンではお客さまを不快にさせてしまう可能性があります。消費期限内であれば品質は保証されてはいますが、開封後は早めに使い切ることをおすすめします。

価格が高い

パラジェルは消費期限が短めであるのに加え、高品質な顔料を使用するため価格が高めという懸念点もあります。そのためサロンのメニューに取り入れるなら、よく考えてから料金設定をすることが重要になります。ただし、料金とネイリストの技術力が見合っていないとお客さまの満足度にも影響するため、高度なテクニックを身につけておくことも必要不可欠です。

パラジェルの施術方法

ジェルの施術中画像

パラジェルは自爪を削らずに施術できるのが大きな特徴ですが、美しく持ち良く仕上げるには基本の手順を押さえることが大切。ここでは、一般的なパラジェルの施術の流れを紹介します。

1.下準備をする(プレパレーション)

まずは甘皮や余分な油分を除去し、自爪の状態を整えます。
パラジェルはサンディング不要ですが、甘皮や油分が残っていると浮きやすくなるため、下準備はとても重要。丁寧にプレパレーションを行うことで、仕上がりの美しさと持ちの良さがアップします。

2.ベースジェルを塗布する

次に「クリアジェル」「クリアジェルEX」「アートクリアジェル」の3種類から、自爪の状態や生活スタイルに合ったベースジェルを選んで塗布し、硬化します。必要に応じて二度塗りしてもOKです。

3.カラーを塗布したりアートをする

続いて、好きなカラージェルを塗布し、デザインやアートを施します。
パラジェルは薄塗りでも高発色なので、ほとんどの場合は重ね塗りしなくても美しく仕上がります。

4.トップジェルを塗布する

最後にトップジェルを塗布し、ツヤと輝きをプラス。
しっかり硬化させることで、傷や剥がれを防ぎ、仕上がりの美しさを長くキープできます。

パラジェルのオフ方法は2種類

ジェルオフをしている手元の画像

パラジェルは自爪にやさしいジェルですが、オフの方法によっても爪へのダメージや持ちに違いが出ます。続いては、ネイルサロンで主に採用されている「アセトンオフ」と「フィルインオフ」の2種類を紹介します。

アセトンオフ

アセトンオフとは、アセトンという薬剤を使ってソフトジェルを溶かし、取り除く方法のこと。

ジェルネイルの表面を軽く削り、アセトンを染み込ませたコットンを爪にのせます。上からアルミホイルで包み、時間を置いた後、浮いてきたジェルをやさしく取り除くのが基本の手順です。

<メリット>
手順が比較的簡単で、施術時間も短め
幅広い種類のソフトジェルに対応できる

<デメリット>
アセトン特有の匂いが気になる場合がある
爪や周囲の皮膚が乾燥しやすい

>>>併せて読みたい!ソフトジェルネイルのオフはセルフでも可能!必要な道具と手順をご紹介

フィルインオフ

フィルインオフは、ベースジェルを一層だけ残し、上から新しいデザインを重ねる方法。
ネイルファイルやマシンを使って表面のジェルのみを削り落とし、土台となるベースジェルは残します。技法の特徴から「一層残し」と呼ばれることもあります。
アセトンオフの場合、デザインを変えるたびに表面を削るため、爪が薄くなってしまいますが、フィルインオフは自爪を削る工程がありません。自爪への負担を抑えたい方は、フィルインオフがおすすめです。

<メリット>
アセトンを使わないため、爪や皮膚が乾燥しにくい
自爪を繰り返し削らないため、薄くなるのを防げる

<デメリット>
高度な技術が必要で、施術できるサロンが限られている

パラジェルの持ちをよくする方法

ピンクグラデーションのジェルを施した美しい手元の画像

せっかくパラジェルをしたなら、長持ちさせたいもの。日常のちょっとした習慣次第で持ちに差が出るため、ここではパラジェルの仕上がりを少しでも長くキープするためのポイントを紹介します。

爪や指をこまめに保湿をする

爪や指先が乾燥すると、ジェルの密着力が低下し、持ちが悪くなる原因につながります。
1日に数回、爪の生え際にネイルオイルをなじませ、保湿をしましょう。手を洗ったあとや就寝前など、習慣化すると効果的です。
ネイルオイル後にハンドクリームを重ねると、さらに保湿力が高まります。

爪に負担がかかる作業は控える

頻繁に爪に負担がかかる作業をすると、必然的にジェルの持ちが悪くなってしまいます。
シールを剥がす、爪先で強くタイピングするなどの行為は先端に負担をかけ、浮きやすくなります。道具を使ったり、爪先を酷使しすぎたりしないようにするなど、爪を守る工夫を心がけましょう。

水に触れる機会を減らす

水やお湯に長時間触れると爪がふやけ、柔らかくなってダメージを受けやすくなります。
特に食器洗いは、水分だけでなく洗剤による乾燥ダメージも加わるため、要注意です。
食器洗いは手袋を使い、入浴時は手を出すなど、工夫しましょう。手を洗ったあとは、水分をしっかり拭き取るようにしてください。

パラジェル登録サロン・認定サロンとは?

パラジェルはプロ専用の商材で、一般的なジェルとは扱い方が異なります。
正しい知識や技術を持たない施術をすると、本来の持ちや仕上がりの美しさが発揮できません。そのため、パラジェルの講習を受け、技術を習得したスタッフが在籍するサロンを選ぶことが大切です。

以下の表では、パラジェルサロンのランクと特徴をまとめていますので、参考にしてみてください。

サロンの種類 ランク・特徴
登録サロン パラジェルの基本講習を受け、正しい知識と施術技術を習得したスタッフがいるサロン
認定サロン パラジェルの講師やインストラクター、サロンワークのスペシャリストが在籍しているサロン
エリートサロン 認定サロンの中でも、パラジェルとパラスパの両分野で高い技術を持つプロが在籍しているサロン
プレミアムサロン 認定サロンの中でも最高ランク。パラジェル・パラスパ両方のプロが在籍し、さらにその技術を認定されたスタッフが複数いるサロン

パラジェルを使ったネイルを学ぶならネイルスクールがおすすめ!

ネイルについて学ぶなら、ネイルスクールを利用するのがおすすめです。教育体制の整ったスクールであれば効率よくテクニックを磨くことができ、さらに資格取得にも挑戦できます。資格を取得することで就職が有利になるだけでなく、待遇面でプラスになる可能性もあります。もちろん、パラジェル以外のネイルについて学ぶことも可能です。同じスクールに通う生徒と切磋琢磨しながら成長できるため、プロのネイリストを目指すならネイルスクールをぜひ検討してみてください。

失敗しない!ネイルスクールを選ぶ際のチェックポイント

ネイルスクールは全国各地にありますが、どこを選ぶかによって費用や成長スピードなどに大きく差が出ます。まずは以下3つのポイントを押さえておきましょう。

なお、スクールの選び方は以下の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

>>>併せて読みたい!後悔しないネイルスクールの選び方から支払い方法までご紹介!

通いやすさ

まず重視しておきたいポイントが、スクールへの通いやすさです。これは通学に要する時間や距離だけでなく、自身の生活スタイルに合わせて通学できるかどうかも含めて考える必要があります。「通学手段を確保できるか」「仕事と両立して通えるか」などを事前に確認しておき、ストレスなく通学できるネイルスクールを選ぶようにしましょう。

JNA認定校か

高度なテクニックを身につけるには、カリキュラムの内容や指導にあたる講師の質も重視しなくてはなりません。基準となるポイントとして、JNA認定校かどうかも確認しておきましょう。JNAとは「日本ネイリスト協会」のことで、ネイルの普及とネイリストの技能向上を目指して1985年に設立された機関です。JNAの認定を受けていることはプロのネイリスト育成のためのスクールである証明であり、質の高い教育を受けることができます。さらに認定校でのみ受験できる検定や試験などもあり、資格取得はネイリストとして就職する際の強みにもなります。

就職サポートがあるか

ネイルスクールの中には、卒業後の就職をサポートしてくれるところもあります。「ネイリストとして現場に立ちたい」「働きながら新たな就職先を探すのは大変」という方は、就職サポートの有無も確認しておくとよいでしょう。既存のサロンに就職する以外にも、自身のサロンを開業するという道もあり、相談しつつサポートを受けることができます。

パラジェルは高い技術が必要!習得するならネイルスクールで

自爪へのダメージが少なく、発色のよさを長期間楽しめるなどの魅力から人気の高いパラジェルですが、セルフで楽しむには高い技術力が必要になります。故にネイルサロンで施術を受ける方も多いため、ネイリストを目指すならマスターしておくべきメニューのひとつです。
ネイルスクールに通えばパラジェルのテクニックを習得できるほか、自爪そのものの知識を深めることもできます。上記のポイントを参考にし、自身に合ったスクールを探してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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