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自宅ネイリストの給与はいくら?収入から開業・独立のポイントまでご紹介 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)
自宅でネイルサロンを開業する場合、自由な働き方ができる分収入が不安定になることがあります。そのため、「独立開業したいけれど給与が心配」という方は少なくありません。
そこで今回は、自宅でネイリストとして働く際の給与事情をはじめ、注意点や成功させるためのコツなどをご紹介するので、ぜひご参考にしてください。
自宅でネイリストとして働いた場合の給与
自宅でネイルサロンを開業して働く際、「給与がどのくらいなのかわからないから不安」という方は多いのではないでしょうか。
自宅でネイリストとして働いた場合の給与は一概にはいえませんが、月50万円以上になることもあります。たとえば、1人あたりの施術を8,000円とします。それを1日3人施術し、20日働くと48万円の計算になります。1人あたりの施術料が高い、かつ施術する人数が多いと月50万円以上の給与を得ることができるでしょう。ただし、売り上げがすべて自身の給与になるわけではありません。自宅開業なので月々の家賃や光熱費はかからなくても、ネイルに必要な材料費は発生します。必要な経費を差し引いた金額が給与になるので、その点を念頭に置いておきましょう。
自宅でネイリストとして働く際の注意点とコツ
自宅でネイリストとして働くのであれば、以下の注意点とコツを押さえておいてください。
固定の顧客がいないと難しい
自宅でネイルサロンを開業し、「趣味だからお小遣い程度の収入があればよい」という場合はさほど問題ではありませんが、プロのネイリストとして生計を立てるのであれば固定のお客さまが非常に重要です。
自宅開業の場合、ネイルサロンに比べて入りにくい雰囲気があるため新規のお客さまを集めるのに苦労します。反対に、一度利用した方であればハードルがグンと低くなるので、再度来てもらえる可能性が高まります。そのため、売り上げのほとんどがリピーターのお客さまで成り立っているというサロンは少なくありません。
では、どのようにしてリピーターを獲得したらよいのかというと、カルテを作成したりメニューを充実させたりといったことがあげられます。カルテはお客さまの情報をまとめる大切なものです。好みや悩みなどを把握しておけば次回それに合うデザインを提案することができますし、趣味の話なども記載しておくことでコミュニケーションツールとしても活用することが可能です。お客さまの満足度を高めるために欠かせないので、カルテは作成しておくようにしましょう。
くわえて、施術メニューも充実させることによってリピーターを獲得しやすくなります。とくに、ネイルケアやフットネイルは継続利用されやすいメニューです。利用できる施術が少ないと客足が遠ざかってしまう可能性があるので、できる範囲で増やしておくようにしましょう。
なお、カルテについては以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ併せてご覧ください。
>>>併せて読みたい!ネイルサロン経営にカルテは必須?リピーターを作るカルテの書き方
生活感のない空間を作る必要がある
自宅でネイルサロンを開業する場合は、生活感のない空間作りも大切です。なぜなら、生活感が出てしまうとお客さまに「居心地が悪い」と感じさせてしまう可能性があるからです。そうなると、技術面や接客に優れていてもリピーターになってもらうことができなくなってしまいます。そのため、お客さまの過ごしやすさを考慮した空間作りが欠かせないといえます。
たとえば、施術スペースとして使用する部屋はネイル関連のものやテレビ以外のものを置かないようにすることで、生活感が出にくくなります。また、施術スペースだけでなくトイレや廊下なども極力荷物を置かないようにしましょう。仮に、お客さまが移動の際にリビングを通るという場合は、パーテーションで隠しておくのがおすすめです。そうすれば生活感のあるものを隠すことができ、お客さまも過ごしやすくなります。
とはいえ、自宅によっては「生活感を出さないようにするのが難しい」ということもあります。この場合は、シェアサロンを利用するのも一案です。
シェアサロンとは、施術する場所や設備などを有料でレンタルできるサービスのことです。とくに人気なのが「面貸し」と呼ばれるスタイルで、美容室の一角を借りてネイルの施術を行うことができます。自宅でネイルサロンを経営するよりも費用はかかってしまいますが、これなら生活感が出る心配はありません。
税務署への届け出が必要
自宅でネイルサロンを経営する際、税務署に「開業届」を提出する必要があります。「副業なら不要なのでは?」と考える方もいますが、年間20万円以上の収入があるのであれば開業届を提出しましょう。仮に、開業届を提出しなかった場合は罰則があるわけではないので、これは絶対に必要ということはありません。しかし、開業届を提出しないと節税できずに損してしまいます。
たとえば、開業届を提出すると青色申告ができるようになります。この青色申告をすることで、最大65万円の控除を受けることが可能です。さらに、月々の家賃や光熱費なども必要経費として計上できるので、大きな節税効果が期待できます。
このように、青色申告をすることでさまざまなメリットが得られるため、自宅でネイルサロンを経営する際は税務署に開業届を提出するのが得策です。
なお、開業届については以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
>>>併せて読みたい!ネイルサロンの開業に「届け出」と「資格」は必要?なくてもいいの?
自宅ネイルサロンを成功させるコツ
自宅ネイルサロンを成功させるコツは、主に「ネイルサロンで経験を積む」「ネイルスクールに通う」の2つがあげられます。
ネイルサロンで経験を積む
自宅でネイルサロンを開業する場合は、ネイリストとして経験を積んでおくことが大切です。なぜなら、実績がないとお客さまを不安にさせてしまう可能性があるからです。また、ネイルサロンで働くことによって接客や経営ノウハウを学ぶことができます。たとえば、「何をしたらお客さまに喜んでもらえるのか」「集客するためにどのような取り組みをしているのか」「経費はどうやって削減しているのか」など、ネイルサロンで働くことによって参考になる情報がたくさんあります。
ネイルサロンで働いた経験は開業する際に役立つことばかりなので、独立する前に経験してみるのも一案です。
ネイルスクールに通う
自宅ネイルサロンを開業して成功させるには、ネイルスクールに通う方法もあります。ネイルスクールには開業コースを設けているところもあり、そこでは接客や経営ノウハウを学ぶことが可能です。くわえて、より多くのアートバリエーションも学べるのでアート力を鍛えることもできます。
さらに、ネイルスクールに通うことによって資格も取得しやすくなります。ネイリストのプロフェッショナルということを証明する「JNECネイリスト技能検定 1級」「JNAジェルネイル技能検定 上級」といった難易度の高い資格取得も夢ではありません。資格はお客さまに安心して施術を受けてもらうための判断材料にもなるので、積極的に取得しておくようにしましょう。
仮に、ネイルスクールに通う場合はサポートにも着目するのがおすすめです。自宅ネイルサロンの開業サポートがあるネイルスクールであれば、人気サロンの分析方法やコンセプトの決め方、内装、SNSでの集客方法、ネイルアートのサンプル作成など開業に必要な知識を学べます。自宅ネイルサロン開業を成功へと導きやすくなるので、ぜひネイルスクールの利用を検討してみてください。
>>>併せて読みたい!黒崎えり子ネイルスクールのホームサロン開業サポートこちらから
まとめ
独立開業して自宅でネイリストとして働く場合の給与は一概にはいえませんが、頑張り次第で高収入を得ることができます。ただし、前述したように売り上げすべてが給与になるわけではないのでその点は注意しましょう。とはいえ、自宅開業であればイニシャルコストやランニングコストはそこまでかかりません。そのため、「ネイリストとして高収入を得たい」という方は自宅ネイルサロンの開業を検討してみてはいかがでしょうか。