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二枚爪の原因は?治し方・応急処置と予防・ケア方法について - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

二枚爪になってしまった手元のアップ画像

二枚爪は、どんな人にも起こりうる身近な爪トラブルのひとつです。
爪の表面がめくれてしまうと、見た目が気になるだけでなく、放置していると爪が弱くなり、割れやすくなることもあります。

「どうすれば治るの?」「そもそも防ぐことはできるの?」と、悩んでいる人も少なくないはず。そこで、この記事では、二枚爪の主な原因やすぐにできる応急処置に加えて、予防・ケアの方法までわかりやすく紹介します。

二枚爪とはどういう状態?

爪の構造を説明するイラスト

二枚爪とは、正式には「爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)」といい、爪の層がめくれあがってしまう状態のことを指します。

一見、爪は一枚のように思えますが、「トッププレート」「ミドルプレート」「アンダープレート」という3層構造になっています。爪の先端から表面の層がめくれるようにはがれている場合、二枚爪の典型的な症状といえるでしょう。

参考:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/q06.html

二枚爪になる原因5つ

二枚爪になってしまった手元のアップ画像

二枚爪は、外的要因はもちろん、栄養不足や血行不良などの体の内側からくる場合もあります。ここでは、二枚爪になりやすい代表的な原因を5つ紹介しますので、思い当たることがないかチェックしてみましょう。

参考:https://www.dermatol.or.jp/qa/qa38/q06.html

二枚爪の原因1:乾燥による爪の水分不足

二枚爪の原因のひとつとして考えられるのが、乾燥による爪の水分含量の低下です。
たとえば、除光液の頻繁な使用や、毎日の水仕事などが続くと、爪の表面にある水分を保持する脂質(油分)が減少し、爪が乾燥しやすくなります。

乾燥が進むと爪が硬くなってヒビ割れしやすくなり、そこから層がめくれて二枚爪の状態になる場合があります。爪も肌と同じように、水分と油分のバランスを保つことがとても大切です。

二枚爪の原因2:爪への外的衝撃

次に考えられる二枚爪の原因が、爪先に作用する外的衝撃によるもの。
爪先をどこかにぶつけてしまったり、ひっかけてしまったりすることで、爪の層がはがれて二枚爪になってしまうことがあります。

また、爪切り後の断面がギザギザしていると、そこからめくれやすくなる場合も。無意識に爪をいじってしまうクセがある人も注意が必要です。

二枚爪の原因3:栄養不足

体の内側からの栄養が足りていないことも、二枚爪の一因です。
鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」や、爪の主成分であるたんぱく質「ケラチン」の不足などは、爪の形成に直接影響を与えます。食事のバランスや栄養状態を見直すことも、予防につながります。

二枚爪の原因4:指先の血行不良

指先まで十分な血流が届かないと、爪に必要な栄養も行き渡らなくなります。
長時間のデスクワーク、運動不足などが原因で指先の血行が悪くなると、爪の成長が遅くなったり、弱くなったりすることがあります。女性に多い「末端冷え性」も二枚爪を引き起こしやすい要因のひとつです。

二枚爪の原因5:マニキュアやジェルネイルによる負担

ネイルを楽しむ機会が多い人は、マニキュアやジェルネイルによる爪への負担に注意が必要です。
ネイルをオフする除光液やジェルオフの際に使用する溶剤には、脱脂力が強いものが多く、爪の保湿成分が奪われやすくなります。結果、爪の表面が乾燥してめくれやすくなり、二枚爪を引き起こす原因となる場合もあります。

二枚爪の治し方・応急処置

絆創膏やテープなど応急処置に必要なグッズが並んでる画像

爪は、皮膚や髪と同じく死んだ細胞でできているため、一度めくれたり、欠けたりした部分が自然に元に戻ることはありません。そのため、進行を防ぎながら伸びるのを待つ必要があります。ここでは、今すぐできる応急処置の方法を紹介します。

医療用テープで補強する

二枚爪のまま放っておくと、洋服に引っかかったり、衝撃を受けて欠けてしまったりするリスクがあります。また、スキンケア中に二枚爪で肌を傷つける恐れも。
そのため、医療用テープ(絆創膏のテープ部分でもOK)を細くカットし、爪の剥がれた部分をしっかり押さえるように貼るのがおすすめです。

爪やすりで削る

めくれた部分は爪切りを使わず、爪やすりを使ってやさしく整えるようにしましょう。
紙製などの爪にやさしいタイプを選び、白い部分(フリーエッジ)を深く削りすぎないのがポイント。爪やすりは、二枚爪にはもちろん、ひび割れや欠け、深爪対策にも効果的です。

マニキュアやトップコートを塗る

二枚爪には、マニキュアやトップコートを使って、物理的に爪を保護するのも有効な応急処置の方法。
特にトップコートは、爪表面に硬い膜を作って、外部刺激から守ってくれます。薄く重ねるように塗ると、より自然な仕上がりになりますよ。

二枚爪の予防・ケア方法

二枚爪の予防・ケア方法を説明するイラスト

二枚爪を防ぐには、外側からの物理的ダメージから守るのはもちろん、内側からの栄養補給も重要です。ここでは、日常的にできる二枚爪の予防・ネイルケア方法を詳しく紹介します。

爪の保湿ケア

二枚爪の大きな原因のひとつである乾燥対策は、ネイルオイルやハンドクリームを使っての保湿がおすすめ。

保湿は、手を洗った後や水仕事の後など、気づいたときにこまめに塗り直すことが大切です。特にマニキュアを落とした直後や甘皮処理後など、爪が乾燥しやすいタイミングでは念入りに保湿を。

また、水仕事をするときは、プラスチック手袋を着用して乾燥や摩擦から爪を守りましょう。

>>>併せて読みたい!ネイルオイルは意味がない?使用しても爪が乾燥する3つの原因

爪切りではなく爪やすりを使う

爪切りを使ってパチンと切ると、断面が荒くなり、そこから層がめくれて二枚爪になるリスクがあります。そのため、爪やすりで丁寧に整えるのがベストです。

爪やすりを使うコツは、爪に対して約45度の角度で当てること。一定方向にやさしく削って形を整えます。無理に押し付けたり、往復でかけたりすると、摩擦で熱が発生して爪が傷む原因になるので注意してください。

ストレングスナーで自爪を補強する

ストレングスナーは、爪を保護・補強するための専用コート剤です。
軽い衝撃から爪の表面を守り、脱脂・水分不足を抑えて二枚爪を予防・ケアできます。各メーカーの商品によって成分は異なりますが、トリートメント成分が配合されていることが多いため、自爪を労わりながら補強できます。ベースコートやトップコートとしても使用でき、ネイルの上からも塗布可能です。

<使用手順>
1.密着度を高めるため、爪の表面の油分を取り除く
2.厚塗りにならないよう、薄く均一に塗布する
3.爪先まで覆うように、先端もくるむように塗る
※使用頻度は週1回を目安

除光液を使いすぎない

除光液に含まれるアセトンは脱脂力が強く、爪の水分や油分を奪ってしまいます。
そのため、頻繁に除光液を使うと爪が乾燥しやすくなり、二枚爪を引き起こす原因に。マニキュアを使う習慣がある人は、除光液を使いすぎないようにしましょう。アセトンフリーの除光液に切り替えるのもおすすめです。

ジェルネイルを無理やり剥がさない

ジェルネイルを無理に剥がすと、自爪の表面まで一緒に剥がれてしまうことがあり、二枚爪になってしまう場合もあります。
そのため、オフする際には必ず専用のリムーバーを使って丁寧に落としましょう。

また、爪へのダメージが気になる人は、シールのように剥がしてオフできる「ピールオフジェル」のような爪にやさしいジェルを選ぶのもひとつの方法です。

バランスの良い食事を心がける

爪は体の一部なので、健やかな爪を育てるには、栄養バランスの取れた食生活が欠かせません。以下に意識して摂りたい栄養素や、二枚爪に良い食べ物を挙げていますので、ぜひ参考にしてみてください。

意識して摂りたい栄養素

たんぱく質:爪の主成分である「ケラチン」を作る材料
ミネラル(特に亜鉛・鉄・カルシウム):爪の成長と強度に関与
ビタミン(A、B群、C、Eなど):細胞の再生や代謝を助け、健やかな爪をサポート

二枚爪に良い食べ物

栄養素 多く含まれる主な食材
たんぱく質 鶏肉、卵、大豆製品、魚 など
亜鉛 牡蠣、レバー、カシューナッツ など
鉄分 ほうれん草、海藻、魚 など
ビタミンB群 豚肉、納豆、卵 など
ビタミンC ブロッコリー、芋類、柑橘類 など
ビタミンE かぼちゃ、アボカド、うなぎ など

二枚爪に関するよくある質問

足の二枚爪も手と同様の治し方・ケアでいいですか?

足の二枚爪も基本的には手と同じ原因で起こるため、ケアの方法も共通します。
乾燥を防ぐための保湿や、爪やすりの使用、補強コートの活用などがおすすめ。

加えて、足の二枚爪を防ぐには、自分の足にあった靴を履くことも重要です。つま先や足指の上部に適度な余裕があり、足首や甲がしっかりと固定される靴を選ぶことで、爪への負担を減らすことができます。二枚爪はもちろん、巻き爪や陥入爪など、さまざまな爪トラブルの防止にも効果的です。

二枚爪でもネイルサロンで施術してもらえますか?

二枚爪の状態によっては、ネイルサロンでの施術を断られる場合があります。
サロンによって可否が異なるため、事前に施術を希望するサロンに連絡しましょう。自分の爪の状態に合った対応をしてもらえるか確認しておくと安心です。

二枚爪は病院に行ったほうがいいですか?

症状がひどいときや痛みなどが出ている場合は、病院を受診しましょう。
症状の具合にかかわらず、不安があれば診てもらうのがベストです。

特に、二枚爪を無理に剥がすなどして悪化させると、炎症やさらなるダメージにつながることもあります。受診する際は、爪の疾患に詳しい皮膚科医がいる医療機関を選ぶと、より的確なアドバイスや治療が受けられるでしょう。

二枚爪をケアして健康な自爪を育てよう!

二枚爪は見た目の問題だけでなく、進行すると爪が割れたり、日常生活に支障をきたすこともあります。軽い症状だからと放置せずに早めにケアをはじめることが大切です。

今回紹介した、保湿や正しい爪の整え方、補強コートの活用、栄養バランスの取れた食事など、毎日のちょっとした心がけが、健康な爪を保つ大きな一歩になります。もしも、セルフケアに不安を感じたり、症状に違和感を感じたりした場合は、自己判断せず皮膚科を受診しましょう。

正しい爪の知識やケア方法を基礎から学びたい方は、黒崎えり子ネイルスクールへぜひお越しください。ネイルに関する知識や技術をイチから習得できるため、セルフネイルを楽しんでいる方やネイルの技術を高めたい方にもおすすめです。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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