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ネイリスト検定のモデルの探し方を徹底解説!選ぶときのポイントや注意点も押さえておこう - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)
ネイリスト検定を受験するにあたり、モデル選びは重要です。
無用なトラブルを避けるためにも、モデル選びは慎重に行いましょう。
そこで今回は、ネイリスト検定のモデルの探し方をご紹介します。モデル選びの前に知っておきたいポイントやモデル探しの具体的な方法、モデルが決まったら注意したいことなどを解説しているので、ネイリスト検定を受験する方はぜひご参考にしてください。
そもそもネイリスト検定のモデルとは?
ネイリスト検定では、「ハンドモデルの爪に指定された施術をする」という実技試験があるためモデルが必要です。ネイルサロンで施術を受けるときと同様の姿勢で手を前に出しておくだけなのですが、モデルの態度が合否に影響を与えることもあるため、モデルにも一般常識やマナー、ネイリストの立場などを理解してもらう必要があります。
2023年秋期の検定より、JNECが認定した「モデルハンド(トレーニングハンド)」での受験も可能となりました。
モデルハンド(トレーニングハンド)とは、人の手を模した人形のことです。
モデルを同伴せずに受験することができるため、「コロナ禍でモデルを引き受けてくれる人がいなかった」「どうしても当日に同伴できるモデルが見つからなかった」という場合に便利です。
しかし、ネイリストとして実際に施術するのは人の爪です。モデルハンド(トレーニングハンド)に慣れてしまうと実際の施術で「やりづらい」と感じてしまう可能性があります。
どうしてもモデルが見つからないという場合以外は、なるべくふだんから人の爪で練習しておき、試験本番でもモデルを用意しておくことがおすすめです。
また、練習のしすぎで当日爪や爪周辺の皮膚がボロボロということを避けるためにも、練習に付き合ってもらうモデルは数人用意しておきましょう。
ネイリスト検定のモデルを選ぶ際のポイント
ネイリスト検定のモデルを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
検定基準を満たしているか
ネイリスト検定のモデルは誰でもよいというわけではありません。
規定では「爪及び爪周りの皮膚に疾患がない15歳以上の男女」と定められているため、条件を満たしたモデルを用意する必要があります。
施術しやすい爪か
人によって爪のサイズや形が異なります。モデルを選ぶなら、施術しやすいようなるべく爪の癖が少ない人を選ぶのがおすすめです。
施術しやすい爪には、「爪が強くて健康」「爪の幅が先端から根元まで均一」「爪の幅が広め」「指に向かって爪がカーブせずにまっすぐ生えている」などが挙げられます。
反対に、注意したい爪の癖には、「反り爪」「巻爪」「表面が平らすぎる」「Cカーブが強すぎる」「爪のサイドラインが末広がり」「爪が薄すぎる」などがあります。
一見きれいに見えても施術しづらい場合があるので、爪の状態を事前に確認しておきましょう。
爪が伸ばせて手が荒れにくい生活環境か
モデルを依頼する前に、爪が伸ばせて手荒れしにくい生活環境であるかを確認しておくことも大切です。
その理由としては、検定モデルにはある程度爪の長さが求められ、手荒れやささくれなどの荒れはNGとされているからです。
学校や職場の事情により「爪が伸ばせない」「水回りの仕事が多く手が荒れやすい」「力仕事が多く爪が折れるリスクがある」という場合は、モデルに向いていないといえるでしょう。
どうしてもその人にお願いする必要があるという場合は、ケアの方法などを教えて毎日ケアしてもらう必要があります。
協力的か
ネイリスト検定のモデルは、協力的な方を選ばなければなりません。
もし試験当日にドタキャンされると試験が受けられず失格になってしまいます。
「ドタキャンしない」「約束を守る」というのは当たり前ですが、残念ながら試験直前、または当日にドタキャンする人もいるのです。試験に対して理解があり協力的な人でなければ合格は難しいといえるでしょう。
このほか、ネイリスト検定では受験者の技術や知識だけでなく、前述したようにモデルの態度も合否に影響を与えることがあります。試験管の指示に従わない場合や居眠りをしている場合は不合格になってしまうこともあるため、一般常識やマナーがあり、協力的かどうかを確認しておきましょう。
また、練習を重ねるとどうしても爪が弱くなってしまうため、ネイルオイルやハンドクリームなどでセルフケアをしてくれるかどうかも重要です。
押さえておこう!ネイリスト検定のモデルを探す4つの方法
ネイリスト検定のモデル探しは決して簡単なものではありません。そのため、「どうやってモデルを探せばよいのかわからない」と悩む方もいるのではないでしょうか。
モデルを探す方法としては、以下の4つが挙げられます。
1.家族や友人に協力してもらう
最も手っ取り早いのが、家族や友人などの親しい人に協力してもらう方法です。
気心の知れた相手であれば練習の日程調整もしやすく、お互いの身体的・精神的負担が軽減できます。また、家族や友人なら遅刻やドタキャンといったリスクを防ぐことにもつながるでしょう。
2.専用のマッチングサイトや紹介サービスを利用する
「モデルを探している受験者」と「モデル希望者」をマッチングするサイトや紹介サービスを利用するのも一案です。多少の費用はかかってしまいますが、仕事としてモデルを引き受けてもらえる分、日程調整やドタキャンなどのトラブルが起きづらくなります。
3.受験者同士で協力する
周りに同じように検定受験者がいる場合は、お互いに協力するのもおすすめです。
お互いにネイリストを目指す人同士であれば、練習から検定当日までの立ち回りもスムーズでしょう。
しかし、階級が異なっていなければ受験日時がかぶってしまうため、お互いが受験する階級を確認しておくことが大切です。
4.信頼できる人に紹介してもらう
「どうしてもモデルが見つからない」という場合は、信頼できる人に紹介してもらう方法もあります。
間に第三者を挟むことで、モデル側は「紹介者の顔をつぶさないように」という配慮をするため、当日のドタキャンや不適切な態度による施術のしづらさなどがなくなる可能性が大きくなります。
SNSでのモデル募集は避けたほうがよい理由
近年はSNSや掲示板でモデルを募集する方もいますが、素性を知らない相手なので金銭面やドタキャンなどのトラブルが起こりやすい傾向にあります。
もし検定直前にモデルが音信不通になってしまった場合、代わりのモデルが見つからなければ試験を受けることができなくなってしまいます。
そうなると、試験に向けてかけてきた時間とお金、努力が水の泡になってしまうことも。
無用なトラブルを避けるためにも、できるだけSNSや掲示板を使ったモデル募集は避けたほうがよいでしょう。
ネイリスト検定のモデルが決まったら注意したいこと
無事、ネイリスト検定に協力してくれるモデルが見つかったら、定期的に練習に付き合ってもらうことになります。その場合、以下の点に注意しましょう。
検定のための練習であることを理解してもらう
モデルへの施術はあくまで「検定受験のため」です。一人前のネイリストではないため、技術や知識が乏しいこともあります。
万が一モデルがこのことを理解してくれていないと、「好きなデザインにできないし爪が弱くなってしまった」などのトラブルへと発展してしまう可能性があります。
無用なトラブルを避けるためにも、あらかじめ「検定練習のための施術なのでモデル好みのデザインを施せるわけではない」ということを理解してもらいましょう。
練習時にはモデルが暇にならないよう配慮する
練習には2時間以上かかることもあるため、その間モデルが暇にならないよう、雑誌やDVDなどを用意しておくのがおすすめです。
頻度が多い場合や拘束時間が長くなるときほど、モデルへの気遣いを忘れないようにしましょう。
これは、将来ネイリストとして働いた際のお客さまへの気遣いの練習にもなります。
場所代や交通費は負担する
ネイルスクールに通っている場合は自習室などが使えることもありますが、そうでない場合はカラオケボックスや自宅で練習することが多くなるでしょう。
その場合、場所代や交通費がかかります。
基本的に、練習に使用する場所代やモデルの交通費は受験者が負担するのが一般的です。
モデルにお礼をする
練習に付き合ってもらった場合、毎回感謝の気持ちを述べるのは当たり前ですが、近年は謝礼金を払うことも多くなっています。
現金で支払う場合は交通費+昼食代程度の金額が一般的です。
もし相手が現金を受け取ってくれない場合は、食事や飲み物をご馳走したり手土産を渡したりしましょう。
謝礼金については、あらかじめ相談しておくとトラブルが起きにくくなります。
まとめ
ネイリスト検定の合格に向けて重要となるモデル選び。
「ただ座って施術を受けてもらうだけ」と思っている方も多いのですが、モデルの態度や爪の状態が合否を左右することがあるため、モデル選びは重要なのです。
また、練習によって爪が弱くなる可能性があることを考えると、練習モデルは数人用意しておくのがおすすめです。
ネイリスト検定に合格するためにも、今回ご紹介したモデルの選び方をぜひ参考にしてみてください。