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ネイルアイテムのエメリーボードとは?爪の形別に使い方のコツを解説 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイルアイテムのエメリーボードとは?爪の形別に使い方のコツを解説

ネイルファイルのひとつ「エメリーボード」を使えば、理想どおりの爪を作ることが可能です。手軽に購入でき、使用する上で特別な資格も必要ないため、1枚持っておけば自宅でセルフネイルを楽しむこともできます。

そこで今回は、エメリーボードの基礎知識やグリッド数、また使用前の準備や正しい使い方をご紹介します。ぜひご覧ください。

ネイルファイルのひとつ!エメリーボードとは?

エメリーボードは、ネイルケアに必要不可欠なネイルファイルのひとつです。ファイルは日本語で「ヤスリ」を意味するため、ネイルファイルは爪ヤスリと言い換えることができます。

エメリーボードは、主に爪の形や長さを整えたいときに使用します。
マニキュアやジェルネイルなどを楽しむには、爪の形や長さを整える土台作りが重要です。指ごとに爪の長さが違っていたり一部が欠けていたりすると、たとえプロの手でも美しく仕上げるのは不可能といえます。そのため、エメリーボードを使って爪をバランスよく整えるのです。

さらに、エメリーボードは爪切りとして代用できます。
爪切りの「挟む」という行為は、爪に大きな負担をかけます。きれいに整えたつもりでも先端には細かい傷が入っており、そこから水分や油分が流れ出て乾燥を引き起こしやすくなるのです。爪の乾燥はネイルの持ちを悪くするほか、二枚爪の原因にもなり得ます。この事態を防ぐため、爪切りではなくエメリーボードを使って爪の長さを整えるのです。

なお、ネイルファイルには大きく分けて4つの種類があります。エメリーボードにくわえて、ジェルネイルのオフに使用する「アクリルファイル(ゼブラファイル)」、爪の表面にツヤを出す「シャイナー」、ジェルネイル前のサンディングやバリの除去に使用する「スポンジバッファー(スポンジファイル)」が挙げられます。種類ごとに用途が異なるので、購入する際は注意して選びましょう。

エメリーボードを選ぶ際に知っておきたいグリッド数

エメリーボードを選ぶ際に知っておきたいグリッド数

エメリーボードをはじめとするネイルファイルを選ぶ際は、「グリッド数」に着目することが大切です。

グリッド数とは、ヤスリの目の粗さを数字で表したものです。ファイルの表面に明記されている場合がほとんどで、数字が低いほど目が粗く、高いほど目が細かくなります。
目が粗いものは軽い力で削ることができる反面、扱いに慣れていない方だと削りすぎてしまう可能性があるため注意が必要です。一方、目が細かいものは肌あたりが優しく初心者にもおすすめですが、使い方次第ではまったく削れないこともあります。また、かえって力が入りすぎて怪我をする可能性もあるため、ベストなグリッド数を見極めることが大切です。

目安として、エメリーボードなら180~240、アクリルファイルなら100~200、スポンジバッファーなら180~200のグリッド数を選ぶとよいといえます。商品によっては表と裏でグリッド数が異なる場合もあるので、それを使う場合は「目が粗い面である程度削ったら目が細かい面で整える」のがおすすめです。

なお、同じグリッド数でもネイルファイルの種類によって使用感は異なります。たとえば、グリット数が180のエメリーボードの代わりに、グリット数が180のスポンジバッファーを使用することはできません。必ず用途に合った種類を使用しましょう。

エメリーボードを使用する前に基本を押さえておこう

エメリーボードの使い方を誤ると、思ったような形に仕上がらないほか、場合によっては怪我をする恐れもあります。安全に正しく扱えるよう、基本を押さえておきましょう。

面取り

エメリーボードを購入したら、使用する前に面取りを済ませておく必要があります。
面取りとは、側面を少しだけ削って角に丸みをつける作業のことです。面取りをせずに使用すると、角で皮膚を擦り傷つけてしまう恐れがあるため注意してください。

面取りをする際は、新しいファイルのほかに、もう1枚ファイルが必要です。2枚以上まとめて購入するか、今使用しているものがあればそれを使用すれば問題ありません。
角を削るといっても難しい作業ではなく、新しいファイルの角をもう一方のファイルの面で数回擦るだけです。強く擦ると角がなくなり、ファイリングがスムーズにいかなくなる可能性があるため、軽い力で2~3回程度擦るのがベスト。表と裏の両方の側面を削ったら作業完了です。

なお、面取りは初回のみ必要な作業であり、かつエメリーボードだけでなく、アクリルファイルやスポンジバッファーを購入した際にも欠かせません。

持ち方

エメリーボードは、親指・人差し指・中指の3本で軽くつまむように持つのが基本。端の部分を親指と人差し指で挟んだら、中指で支えて固定させるイメージです。
手のひら全体で強く握ったり、中心部分を持ったりすると力が入りすぎてしまい、思っている以上に爪を削ってしまう可能性があります。ファイリングは繊細な作業で、削る量がわずかに変わるだけで仕上がりに大きな差が出るため、常に正しい持ち方を意識しながら進めていきましょう。

爪の整え方

ファイリングをする際は、まず先端を削って長さを整え、次にサイドとコーナーを削って形を整えていきます。
先端を削る際は、エメリーボードを爪に対し垂直もしくは斜めに当て、左から右へ優しく滑らせます。滑らせる方向は右から左でも構いませんが、バイオリンを弾くように左右交互に滑らせるのはNGです。左右交互に動かすと爪に大きな負担となり、細かい傷がつき二枚爪になりやすくなります。

サイドを削る際は、皮膚に対してやや平行になるようにエメリーボードを当て、爪の付け根から先端に向かって面を滑らせます。その際、爪の横にある皮膚を指で押し込むことでサイドが見えやすくなり、皮膚を傷つけるリスクを軽減できます。片方を一気に削るのではなく、交互に微調整を繰り返して左右対称に仕上げましょう。

サイドをまっすぐに整えたら、サイドと先端がなめらかにつながるようにコーナーを丸くしていきます。ただし、スクエアなど形によってはコーナーをほとんど削らないこともあります。

タイプ別でご紹介!エメリーボードの使い方

タイプ別でご紹介!エメリーボードの使い方

爪をどのような形に整えるかで、エメリーボードの動かし方は微妙に変わります。以下、3つのタイプをピックアップし、きれいに仕上げるコツをご紹介します。

ラウンド

ラウンドは、適度に丸みを帯びたかわいらしいフォルムです。ラウンドを作るなら、爪の先端に対しエメリーボードを45度の角度で当てて動かしましょう。斜めに当てることで、先端からコーナーにかけて丸みがつきやすくなります。
長さを整えたら、続いてサイドをまっすぐにします。付け根部分と先端部分の幅がほぼ同じになるように整えたら、サイドから先端まで緩くカーブを描くようにコーナーをつなげて完成です。

オーバル

適度な丸みにシャープさを加えたフォルムで、大人っぽい印象のオーバル。オーバルを作るには、ラウンドの状態からさらにサイドを削り、先端がやや細くなるように整えていきます。とはいえ、ラウンド同様に先端にも丸みを残さなくてはならないため、削りすぎないよう気をつけてください。

スクエア

スクエアは四角い形が印象的なフォルムで、指を細長く見せてくれます。ラウンドやオーバルに比べて削る量が少ないため幅広いアートを楽しみやすく、さらに強度が高いという魅力があります。
スクエアを作る場合は、エメリーボードを爪の先端に対して90度の角度で当てましょう。全体を見て四角形になるよう意識しながらサイドを少しだけ削り、コーナーはわずかに整える程度に留めるのがポイントです。なお、コーナーを丸く削れば「スクエアオフ」となり、より柔らかい印象に見せることもできます。

まとめ

エメリーボードは、理想の爪を作るには欠かせないアイテムのひとつです。正しい使い方やコツを押さえておけば、初心者の方でも簡単に爪のケアができ、セルフネイルも楽しめるようになります。ただし、誤った使い方により皮膚や爪にダメージを与える可能性もあるため注意が必要です。

「独学だとエメリーボードの扱いに不安がある」という方は、ネイルスクールに通うのも一案です。プロの講師から直接アドバイスを受けることができるため、スムーズに上達できます。興味のある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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