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フリーランスネイリストになるために必要なこととメリット・デメリットをご紹介 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)
ネイリストは、ネイルサロンに所属して働く以外にもフリーランスとして働くことができます。フリーランスは企業に属さないため自由度が高く、自分に合った働き方ができるのが特徴です。
そこで今回は、フリーランスのネイリストとして働く3つのメリット・デメリットやフリーランスになるために必要なこと、さまざまな働き方についてご紹介します。ぜひ、ご参考にしてください。
フリーランスネイリストの3つメリット
フリーランスのネイリストとして働くメリットには以下の3つが挙げられます。
勤務時間が自由になる
フリーランスは企業に属しているわけではないので、自分の好きな時間で働くことができます。たとえば、ネイルサロンで働く場合は10時〜19時というように勤務時間が決められています。
その点、フリーランスは勤務時間が決められていないので、「10時〜16時で働く」というように自由に決めることが可能です。勤務時間を自身で選択できるので、ライフスタイルに合った働き方ができます。
やり方次第で高収入を得られる
ネイルサロンで働く場合は、基本的に決まった金額が支給されます。歩合制であれば頑張り次第で高収入を得られますが、大きな昇給はあまり見込めないこともあります。
その点、フリーランスは売り上げが自身の収入につながるので、お客さまが多ければ多いほど高収入を得ることが可能です。また、高度な技術が必要なメニューだと単価が高いので、多くのお客さまに利用してもらえることでより利益を上げることができるでしょう。
自分のやりたい接客・経営ができる
ネイルサロンではすでに経営方針が決められており、それに則って接客をしなければなりません。たとえば、多くのネイルサロンでは回転数が求められます。そのため、一人のお客さまにあまり時間をかけることができず、ネイリストによっては「今以上に時間をかけてもっとお客さまに寄り添った接客がしたいのに」と悩むことも。
しかし、フリーランスであれば自身の好きなように接客・経営が行えます。次の予約時間を気にしなくてよい場合はお客さまの話をゆっくり聞くことができるので、丁寧な接客が行えるようになります。
フリーランスネイリストの3つデメリット
一方で、フリーランスのネイリストとして働くデメリットは以下のとおりです。
収入が不安定・なくなる可能性がある
前述したように、フリーランスはネイルサロンで働くのと違って売り上げが自身の給与になります。そのため、給与が毎月固定ではなく頑張り次第で高収入を得ることができますが、裏を返せば収入が不安定になるということ。また、お客さまが来店してくれなければ収入がなくなる可能性もあります。このような事態を避けるためにも、フリーランスは自身で集客するための対策を講じなければなりません。
初期費用が必要
フリーランスのネイリストとして働くのであれば、まずは施術する場所を確保しなければならないので初期費用が発生します。たとえば、店舗を利用する場合は敷金や礼金などの費用がかかり、自宅開業であれば内装費が必要です。くわえて、どちらも施術するために使用するテーブルや椅子、ネイルの材料なども揃える必要があり、多額の初期費用がかかってしまいます。開業後もランニングコストが発生するので、初期費用だけに多くお金を使ってしまうと後の経営が厳しくなるでしょう。そのため、資金計画もしっかりと立てなければなりません。
自分で集客する必要がある
ネイルサロンであればサロン側が集客を行うので個人で声をかける必要がありませんが、フリーランスは違います。SNSやチラシなどを使ってアプローチをしなければお客さまに来てもらうことができません。そのため、フリーランスは軌道に乗るまで集客面で苦労することがあります。
フリーランスネイリストになるために必要なこと
フリーランスのネイリストになるには、以下の準備が必要です。
資格とスキル取得
ネイリストに資格は必要ありませんが、フリーランスとして働くのであれば取得しておくことが大切です。なぜなら、資格があることによってスキルを証明できるため。たとえば、ネイルサロンであれば資格取得を募集の条件にしていることもあり、ほとんどのネイリストが資格を有しています。そのため、お客さまは安心して施術を受けることができるのです。
一方で、フリーランスの場合は高度なスキルを有していたとしても実際に施術を受けてみなければ確認できません。これにより、お客さまは不安を覚えてしまうのです。資格はスキルを証明するために大切なものなので、フリーランスとして働く前に取得しておきましょう。
経営知識の習得
フリーランスは経営に関することすべてを自身で行わなければなりません。開業前に経営方針や集客方法、施術メニューなどを決めるほか、経費がどのくらいかかるのかランニングコストも含めて資金計画を立てる必要があります。また、売上管理も必要なのでフリーランスとして働く場合は経営知識を習得しておくことが大切です。
開業資金の準備
前述したように、フリーランスのネイリストとして働く場合は開業資金も準備しておかなければなりません。仮に、店舗を借りて開業する場合は敷金や礼金などが発生するのでトータルで200万円近くかかる可能性があります。一方で、自宅開業であれば費用を抑えることができますが、お客さまを招くための空間作りが必要です。そのため、トータルで最低でも10万円近くかかります。
このように、フリーランスとして働く場合は開業資金の準備が必要です。
開業届の提出
個人事業を設立する際は、開業届を提出する必要があります。これは、自宅で開業する場合も例外ではありません。そのため、開業開始1ヶ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出しましょう。
ネイルサロンを開く場所の確保
繰り返しになりますが、フリーランスとしてネイリストになるのであればネイルサロンを開く場所を確保しなければなりません。開業場所にはたとえば賃貸物件を借りる、自宅を使用する、レンタルサロンを利用するなどが挙げられます。「どこで仕事をしたいか」「開業資金はどのくらい準備できるのか」などを考慮し、開業場所を決めることが大切です。
集客方法の確立
フリーランスとして働く場合は、安定した収入を得るためにも集客経路を確保しておく必要があります。ホームページだけだと認知されにくくなるため、ポータルサイトに登録したりSNSを積極的に活用したりすることが大切です。また、近所の方にネイルサロンを認知してもらうためにもチラシやポスティングなどが必要になることもあるでしょう。
集客方法によっては費用がかかるので、その点も踏まえたうえで「どのようにして集客を行うのか」を考えて決める必要があります。
フリーランスだからこそできる自由な働き方
フリーランスとして働く場合は、賃貸物件を利用したり自宅で開業したりする以外にも、以下の3つの方法で働くことが可能です。
面貸しを利用して働く
面貸しとは、美容室などのサロンの一角を借りて働く方法です。場所を提供してくれるサロン側に「場所代」を支払わなければなりませんが、賃貸物件を利用して働くよりも安く済ませることができます。ただし、あくまで場所を借りるだけなので集客に関しては自身で行わなければなりません。
業務委託として働く
業務委託とは、ネイルサロンと契約を結んで働く方法です。契約内容はネイルサロンによって異なるので、受け取れる報酬も変わります。たとえば、50%と決まっているのであれば売り上げた金額の半分が自身の収入になるということ。業務委託の場合は全額というわけではないので、その点には注意しなければなりません。とはいえ、ほかの働き方と違って業務委託は自身で集客をする必要がないので、「1日中お客さまが来店しなかった」ということはほとんどないといえるでしょう。そのため、業務委託は「集客が苦手」という方にぴったりな働き方です。
訪問型として働く
訪問型とは、お客さまの自宅などに出向いて施術を行う働き方です。施術する場所を自身で探して確保する必要がないので、初期費用もほとんどかかりません。また、予約が入った日時のみ仕事をするので、副業として働くことが可能です。
まとめ
フリーランスのネイリストとして働くことで、基本的に自身の都合に合った働き方ができます。くわえて、毎月固定で支払われるネイルサロン勤務と違って、フリーランスは売り上げが自身の収入にもつながるので高収入を期待できるでしょう。
「フリーランス」と一言でいっても今回ご紹介したように、さまざまな働き方があるので自分に合う方法を見つけてぜひ挑戦してみてください。