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男性ネイリストになるメリット・デメリットやプロを目指す方法 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)
ネイリストは、女性だけがなれる職業ではありません。男性もネイリストを目指すことができます。また、昨今は男性ネイリストの需要も高まってきているので、ネイルに少しでも興味がある方は目指すのがおすすめです。
そこで今回は、男性ネイリストの需要が高まっている理由やメリット・デメリット、ネイリストのなり方などをご紹介します。また、取得しておきたい資格やネイルスクール選びのポイントもまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
男性ネイリストの需要は高まっている?
ネイリストをはじめ、美容関係の職種は女性がなるものというイメージを抱いている方は一定数います。しかし、昨今は人気ネイリストの塩見隼人さんのように男性の活躍者が増えてきています。また、それと同時に男性ネイリストの需要も高まってきています。
では、なぜ男性ネイリストの需要が高まってきているのかというと、その理由が「メンズネイルが増えてきているから」です。今やネイルは女性だけではありません。男性もネイルをして指先のおしゃれを楽しむ時代です。とはいえ、女性ネイリストが多いと「ネイルサロンに通いにくい」という男性は少なくないもの。しかし、男性ネイリストがいれば気兼ねなく通うことができるため、それが結果として需要につながっています。
このほか、「男性目線でネイルを施せる」というのも男性ネイリストの需要が高い理由のひとつです。女性のお客さまの中には、「どのようなネイルが男性に好まれるのか」を気にする方もいます。男性ネイリストであれば男性目線でアドバイスをしながらネイルを施してくれるため、意見を求めるお客さまの満足度がより高くなるのです。そのため、男性ネイリストを指名する方も少なくありません。
男性ネイリストのメリット
ここでは、男性ネイリストのメリットをご紹介します。
繊細なデザインを施せる
繊細なデザインと聞くと女性をイメージする方もいますが、じつは男性にも多いものです。たとえば、プラモデル作りは細かいパーツの組み立てが必要なうえに、高い集中力が必要です。好きだからできるという理由もありますが、手先の器用さとひとつのことに没頭できる集中力が求められます。ネイルも同じく、細かい作業を2時間程度行う必要があり、高い集中力が欠かせません。これをクリアする男性は多く、細かい作業も苦に感じないためより繊細なデザインを施すことができるのです。
体力がある
「ネイリストは座って仕事をするから体力があまりいらないのでは?」と思う方もいますが、それは誤りです。なぜなら、ネイリストは長時間同じ体勢で居続けなければならず、そのうえ勤務時間が不規則だからです。
ネイリストは1人のお客さまに対して、2時間程度施術を行います。その間、席を立つことはほとんどなく同じ体勢で施術しなければなりません。また、1人のお客さまの施術が終わったとしても忙しいと休む暇なくすぐ次に移ります。これを長時間繰り返すので、肩こりや腰痛に悩まされるネイリストは少なくないのです。
さらに、ネイリストは常に技術を磨く必要があり閉店後も勉強のため残って練習をすることもあります。そのため、勤務時間が不規則で身体的負担がかかってしまうといえます。
一般的に、女性よりも男性のほうが体力的に有利なので長く働くことができるというメリットがあります。
男性目線のアドバイスができる
前述したように、お客さまの中には男性からのアドバイスを求める方も少なくありません。ネイルに関することはもちろん、恋愛や仕事について男性側からの意見を聞きたいという方もいます。そのような会話を楽しみたいという方から指名されやすいのは、男性ネイリストならではといえます。
男性ネイリストのデメリット
一方で、男性ネイリストのデメリットは以下のとおりです。
求人数が少ない
女性のお客さまが多いことから、ネイルサロンでは男性ネイリストを募集していないところも珍しくありません。仮に、求人情報に「女性限定」という記載がされていない場合であっても、男性の採用を受け付けていないというところもあります。そのため、男性ネイリストは求人数が少ないのがデメリットといえます。とはいえ、昨今は男性ネイリストの需要も高まってきていることから積極的に募集するネイルサロンも増えつつあります。
ハンドモデルになってくれる方が少ない
ネイリストは日々技術を磨いていく必要があり、より本格的な練習をするにはハンドモデルが必要です。また、ネイルの検定試験では実技があるのでハンドモデルを用意しなければなりません。
男性ネイリストの場合、街中やSNSで募集をすると怪しまれ引き受けてくれる方が少ないのが現状です。そのため、女性に比べるとハンドモデルを探すのに苦労するといえるでしょう。とはいえ、検定試験ではハンドモデルは女性でなければならないということはありません。男性でもOKなので、友人に頼むのも一案です。
このほか、友達や知人なら怪しまれることもないので協力を得られる相手がいれば「ハンドモデルを探すのが難しい」ということはさほどデメリットに感じることもないといえます。
敬遠されることがある
女性のお客さまの中には、「男性に手を触られるのに抵抗がある」「緊張する」という方もいます。くわえて、スカート着用のお客さまに対してはフットネイルの施術は担当できないことも。男性ネイリストは敬遠されることもあるので、女性ネイリストにはないデメリットとしてあげられます。
男性がネイリストになる方法
では、ネイリストになるにはどうしたらよいのでしょうか。以下では、ネイリストになる主な方法を4つご紹介します。
サロンでアルバイト・就職する
ネイルサロンによっては、未経験者を募集しています。最初から施術を担当させてもらえるわけではありませんが、まずはアシスタントから始めることで実際に先輩方の技術を見て学ぶことができます。また、閉店後に指導してもらうこともでき、現場経験を積むことで知識・技術を習得することが可能です。
ネイルスクールに通う
ネイリストになる確実な方法にネイルスクールがあげられます。
ネイルスクールではプロの講師から直に指導してもらうことができ、知識・技術ゼロの状態であっても段階を踏んで教えてもらえるので効率よく学習していくことが可能です。また、質問しやすい環境が整っているので、わからないところで躓き足踏みする心配もありません。くわえて、最新トレンドや技術も学べるので、就職したあとに即戦力として働くことができます。
このほか、ネイルスクールに通うことでたくさんの就職先の中から自分に適したところを選ぶことも可能です。たとえば、ほとんどのネイルサロンでは応募条件に「資格取得者」「スクール卒業」などがあります。ネイルスクールに通っていれば資格取得がしやすいうえにスクール卒業の条件もクリアするので、就職先の選択肢が広がります。そのため、ネイルスクールであればほぼ確実にネイリストとしてデビューすることが可能です。
通信講座を利用する
男性がネイリストになる方法には、通信講座の利用もあげられます。
通信講座は、申し込みをすると教材が届くので、自分の好きなタイミングで自宅学習を行うことが可能です。基本的にはDVDを見ながら技術を磨いていきますが、通信講座によっては課題の提出もあります。課題では、ネイルチップを用いて検定試験を意識したネイルの作成を行い、講師に添削してもらいます。これにより、自分が苦手としている部分を把握することができます。
このほか、通信講座によってはスクーリング制度が設けられています。直接学校に行って講師から直接教わることができるので、通信講座でもネイルの技術を磨くことが可能です。
ただし、スクーリング制度は回数が決まっていることもあります。ネイルスクールのように講師から頻繁に教わることができないので、「自分にはどの学習スタイルが合っているのか」を熟考したうえで選ぶようにしましょう。
ネイルサロンを開業する
ネイリストとして活躍するなら、サロンを開業するのも一案です。
前述したように、男性のネイリストを採用しているサロンはまだ少ないもの。そのため、希望する地域で働くことができない可能性があります。しかし、自分のネイルサロンを開業することにより働きたい地域でネイリストとして活躍できます。
さらに、自分のネイルサロンであればコンセプトやメニューなどを好きなように決めることが可能です。たとえば、ターゲット層を男性にする場合は、「ネイルケアを中心にメニューを充実させる」「店内は男性が足を運びやすい内装にする」といったように自由に決めることができます。
自分の思い描く理想を実現させることができるので、独立開業を選択するのもおすすめです。
アーティストとして活動するのも一案
昨今は美容業界で活躍する男性が増えてきていますが、ネイリストは比較的多くはありません。そのため、SNSなどを活用してアーティスト性をアピールするのも一案です。たとえば、自分がデザインしたネイルをSNSにアップすることで、認知度を高めることができます。そこからファンを増やせば、インターネット上だけで活躍することも可能です。男性ネイリストが少ないからこそアーティストとして活躍しやすいため、早めに活動をするのがおすすめです。
プロのネイリストを目指すなら取得しておきたい資格
ネイリストとして活躍するなら、資格は非常に重要です。そこで、以下では取得しておきたい資格を5つピックアップしてご紹介します。
JNECネイリスト技能検定
JNECネイリスト技能検定は、ネイルケアやネイルアートの総合的な知識と技術の習得を証明する資格です。資格は3級〜1級まであり、各級で筆記試験と実技試験が行われます。
まず、ネイリスト技能検定3級は、ネイルケアやネイルアートに関する基本的な知識と技術の習得を証明する資格です。義務教育修了者であれば誰でも受けることができるため、ネイリストを目指すなら最初に取得するのがおすすめです。
次に、ネイリスト技能検定2級は、サロンワークで通用するネイルケアやネイルアート、リペア、チップ&ラップに関する基本的な知識と技術の習得を証明する資格です。多くのネイルサロンでは、ネイリスト技能検定2級以上取得していることを応募条件に掲げています。ネイリスト技能検定2級を取得していないと応募できるネイルサロンが限られてしまうので、積極的に取得するようにしましょう。ただし、ネイリスト技能検定2級を受けるには3級に合格していなければなりません。2級だけ取得することはできないので、その点は留意しましょう。
最後に、ネイリスト技能検定1級は、トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な知識と技術の習得を証明する資格です。難易度がグッと上がるため、プロのネイリストでも取得が難しいといわれています。しかし、これは言い換えれば「ネイリスト技能検定1級を取得している=技術力が高い」ということ。お客さまが安心して施術を受けられるようになるので、独立開業を目指す方は積極的に取得するのがおすすめです。ただし、ネイリスト技能検定1級も受験するには2級を取得しておく必要があります。
JNAジェルネイル技能検定
JNAジェルネイル技能検定は、ジェルネイルに関する総合的な知識と技術を証明する資格です。資格は初級〜上級まであり、初級・中級では筆記試験と実技試験が行われます。上級に関しては、実技試験のみです。
ジェルネイル技能検定初級は、ネイルケアやジェルネイルを施術するために必要な基礎知識と技術の習得を証明する資格です。ほとんどのネイルサロンで必要なスキルなので、積極的に取得を目指すようにしましょう。ネイリスト技能検定3級と同じく、ジェルネイル技能検定初級も義務教育修了者なら誰でも受けることができます。
ジェルネイル技能検定中級は、ネイルケアやジェルネイルの専門知識と技術の習得を証明する資格です。サロンワークにおいて必要なスキルなので、中級までは最低限取得しておきたい資格といえます。
ジェルネイル技能検定上級は、ジェルネイルのスペシャリストとして必要な知識と技術の習得を証明する資格です。試験内容は指定された5本の爪にイクステンションを施すだけではありますが、フリーエッジの長さは5mm〜10mm程度、Cカーブは20%程度というように、ルールが細かく定められています。そのため、プロのネイリストですら合格が難しい資格といわれています。ネイルサロンで働く際はもちろん、独立開業時にも役立つ資格なので、積極的に取得を目指すのがおすすめです。
JNA認定ネイルサロン衛生管理士
JNA認定ネイルサロン衛生管理士とは、ネイルサロンの衛生管理に関する知識の習得を証明する資格です。ネイルサロンを利用するお客さまの中には、「衛生面は大丈夫だろうか」と心配する方もいます。そのような方にも安心して利用してもらうためにも、ネイルサロン衛生管理士の資格は大切だといえます。
JNA認定ネイルサロン技術管理者
JNA認定ネイルサロン技術管理者とは、技術管理に関する知識を習得していることを証明する資格です。ネイルサロンの技術水準の維持や向上を図ることを目的とした資格で、講習会を受けると取得できます。ただし、JNA認定ネイルサロン技術管理者は以下の受験資格を満たしていないと受講することができません。
・20歳以上であること
・実務経験を3年以上積んでいること
・ネイリスト技能検定2級を取得済みであること
・JNAジェルネイル技能検定初級を取得済みであること
・JNAネイルサロン衛生管理士を取得済みであること
なお、ジェルネイル技能検定中級を取得しておくと、JNA認定ネイルサロンの技術管理者として登録することが可能です。
JNA認定講師資格試験
JNA認定講師資格試験とは、ネイルスクールや専門学校の講師、コンテストの審査員などネイルの指導者ということを証明する資格です。試験は筆記や実技、面接がありそれらをすべてクリアすることでJNA認定講師資格を取得できます。
ネイルスクールの選び方のポイント
ネイルの資格を効率よく取得するなら、ネイルスクールに通うのがおすすめです。とはいえ、ネイルスクールならどこでもよいというわけではありません。選び方のポイントを押さえておき、自分に適したネイルスクールを選ぶようにしましょう。
通学しやすいか
ネイルスクールを選ぶ際は、通学のしやすさを重視することが大切です。なぜなら、通学しにくい場所を選んでしまうと、途中で通うのが面倒になる可能性があるからです。そうなると、退学の道を選んでしまいかねません。また、通学に時間がかかるとその分自習時間も減ってしまいます。時間を無駄にしてしまわないためにも、自宅や職場から近い場所、駅・バス停から近い場所などを選ぶようにしましょう。
資格の取得実績があるか
ネイルスクールを選ぶ際は、資格の取得実績を確認しておくことが大切です。なぜなら、実績が高いと試験対策のカリキュラムがしっかりと組まれている証明になるため。つまり、資格を取得できる可能性が高いということを意味します。難易度の高い資格も取得できる可能性があるため、就職が有利に働きます。
合格保証制度があるか
前述したように、ネイリスト技能検定1級やジェルネイル技能検定上級などの資格になると、プロでも取得が難しくなります。1回で合格できない可能性もあるため、ネイルスクールを選ぶ際は合格保証制度があるか確認するようにしましょう。合格保証制度とは、万が一不合格だった場合に無料で補修が受けられる制度のことです。これにより、費用面を気にせず資格の勉強に集中して取り組むことができます。
なお、ネイルスクールによって期間が設けられていることもあるので、合格保証制度の内容もあわせて確認しておくのがおすすめです。
認定校であるか
ネイルスクールには、JNA認定校とそうでない学校があります。JNA認定校は、NPO法人日本ネイリスト協会の厳正な審査をクリアした学校なので、しっかりと学べる環境が整っていて安心して通うことができます。さらに、JNA主催セミナーを割引価格で受けられたり検定試験の優遇が受けられたりといった特典もあるので、ネイルスクールに通う場合はJNA認定校がおすすめです。
就職のサポート実績が豊富か
ネイルスクールに通うメリットのひとつに就職サポートがあります。この就職サポート実績が豊富なネイルスクールであれば、自分に合う就職先が見つけやすく採用される確率を高めることが可能です。そのため、ネイルスクール選びにおいて就職のサポート実績を確認しておくことも大切です。
まとめ
昨今は男性ネイリストの需要が高まってきており、それに伴いネイリストを目指す男性も少なくありません。また、男性ネイリストを募集するネイルサロンも増えつつあるので、自分に合う就職先を見つけることができます。もし、ネイリストを目指すのであればまずはネイルスクールに通い、知識・技術を磨くとよいでしょう。そうすれば最短でプロのネイリストになることができるはずです。