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ネイル検定直前に爪が折れたらどうする?リペアのやり方と減点基準をご紹介 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイル検定直前に爪が折れたらどうする?リペアのやり方と減点基準をご紹介

ネイル検定を受ける際、モデルの爪はきれいに整っていることが大前提になります。しかし、ネイル検定直前になってモデルの爪に亀裂が入ったり、折れたりするということは珍しくありません。ボロボロの爪の状態でネイル検定を受けることはできないので、リペアを施してきれいに整えるようにしましょう。

そこで今回は、リペアが必要になる場面やリペアをすることで減点・失格になる条件を解説します。また、リペアのやり方についてもまとめているので、ぜひご参考ください。

どんなときにリペアが必要になる?3級・2級のネイル検定

ネイル検定を受ける前にモデルの爪にリペアを施すことがあります。では、どのようなときにリペアが必要になるのでしょうか。

爪に亀裂が入ったり折れたりしたとき

ネイル検定3級・2級を受ける前にモデルの爪に亀裂が入っていたり、折れたりしたときはリペアが必要です。なぜなら、爪の状態は審査に影響するため。爪に亀裂が入っている、または折れている状態のまま施術を進めると、爪に負担がかかってしまいます。場合によってはネイル検定中にモデルの指を出血させてしまいかねません。出血や怪我がある場合は失格対象になり、受験することができなくなってしまうのでリペアをしておくことが大切です。

全体の長さを揃えたいとき

ネイル検定のために爪を伸ばしていると、途中で折れたり欠けたりすることはあるもの。このとき、カットをするので爪が短くなってしまいます。その結果、「10本中1本だけ短い」というケースも少なくありません。ほかの9本の爪を短い部分に合わせて揃える方法もありますが、1本の爪を長くしたい場合はリペアするとよいでしょう。そうすることで、10本の爪の長さをきれいに合わせることができます。

減点・失格になる?ネイル検定におけるリペアの基準

減点・失格になる?ネイル検定におけるリペアの基準

ネイル検定の前に爪に亀裂が入ったり折れたりしたときリペアでカバーしますが、「2本まで」と限定されています。したがって、3本目は減点になり、4本以上は失格となってしまいます。また、リペアを施した場合は、事前審査の際に必ず申告をするようにしましょう。

ネイル検定直前のリペアのやり方

ネイル検定前にリペアが必要になった際のやり方は以下のとおりです。

アクリルスカルプ

アクリルスカルプとは、アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜて硬化させる人工爪のことです。強度が高いので亀裂が入りにくく、ネイル検定中に「リペアした箇所にまた亀裂が入ってしまった」という事態も避けることができます。そんなアクリルスカルプのやり方は以下のとおりです。

1.プライマーを塗布する

補修したい箇所にファイルを使ってサンディングし、下処理が完了したらプライマーを塗っていきます。

2.アクリルボールを作り、爪先へ広げる

ダッペンディッシュ(アクリルリキッドを入れる容器)にアクリルリキッドを入れます。筆にアクリルリキッドを含み、続いてアクリルパウダーをつけます。これでアクリルボール(ボール状の形をしたアクリル)の完成です。作ったアクリルボールを補修したい箇所に乗せ、爪先へ広げていきます。

3.小さいアクリルボールを爪の根元に乗せて広げる

今度は小さいアクリルボールを爪の根元に乗せて広げるように塗っていきます。

4.形を整える

硬化したあとはファイルを使って表面を滑らかにし、形を整えます。

5.トップジェルを塗布する

爪を整えたあとはトップジェルを塗って硬化させればリペア完了です。

アクリルスカルプは、強度はありますが技術力がないと難しいリペア方法です。そのため、「アクリルスカルプでリペアしたい」という場合は練習を積み重ねておく必要がありますが、検定まで時間がない方はネイルスクールの講師やネイルサロンのプロに対応してもらうとよいでしょう。

チップラップ

チップラップは、シルクやグラスファイバーなどのラップ剤とジェルを使って爪を補修するリペア方法です。ネイル検定2級の実技で出題されるリペア方法なので、覚えておくようにしましょう。チップラップのやり方は以下のとおりです。

1.チップを準備する

まず、チップをモデルの爪に合うようファイルを用いてコンタクトゾーン(自爪に貼り付ける部分)やサイドを削ります。このとき、モデルの爪に装着したあとは調整できなくなってしまうので、事前にしっかり整えておくようにしましょう。

2.下処理を行う

チップの準備ができたあとは、モデルの爪の表面をサンディングし、下処理を行います。

3.チップを装着する

次に、チップと自爪の間に空気が入らないよう丁寧に装着していきます。グルーは、自爪に接する面1.5mm〜2mmの箇所のみ塗布するようにしましょう。

4.チップをカットし、表面を整える

チップの装着が完了したら、続いてカットを行っていきます。チップカッターを用いてカットしたあと、ファイルで先端をラウンドに整えます。そのあと、段差も削って表面をきれいに整えるようにしましょう。

5.ラップ剤を装着する

続いて、水分・油分を除去するプレプライマーを塗り、シルクやグラスファイバーなどのラップ剤を装着します。硬化したあと、はみ出たシルクやグラスファイバーはファイルで削っていきます。

6.レジン+アクティベーターでアプリケーションする

レジンを塗る際は、厚みをつけてしまうと硬化させるときの熱でチップが広がる可能性があるので、1回目は少量だけとり、薄く塗るようにしましょう。2回目はキューティクルエリア(爪の生え際)から厚みを出すように塗っていきます。仮に、気泡ができてしまった場合は硬化したあと、気泡を削ってからレジンを塗ります。アクティベーターの使用は必須ではありませんが、早く乾かしたいときに役立ちます。

7.ファイリングで整える

最後に、アウトラインや表面など爪全体をファイリングし、きれいに整えたらリペアは完了です。

チップオーバーレイ

チップオーバーレイとは、爪の先端にだけチップを装着し長さを出すリペア方法です。ネイル検定1級で出題されますが、やり方はチップラップとさほど変わりません。そのため、どのリペア方法がやりやすいか確認しておくとよいでしょう。
チップオーバーレイのやり方は以下のとおりです。

1.チップを準備する

チップラップと同様に、モデルの爪に合ったチップを準備します。ファイルを用いて微調整を行うようにしましょう。

2.下処理を行う

次に、モデルの爪にプレプライマーを塗布し、水分・油分を除去します。

3.チップを装着する

自爪に接する面にグルーを塗り、しっかり装着させるようにしましょう。このとき、チップが真っ直ぐになるよう装着させることが大切です。

4.チップをカットし、表面を整える

グルーが乾いてチップが固定されたら、チップカッターを用いて適切な長さにカットします。次に、ファイルで先端をラウンドに整えていき、自爪とチップの段差を削って表面をきれいにします。

5.仕上げをする

ファイルで削ったあと、ダストを除去してエタノールで爪全体をきれいに拭き取ります。ベースジェルを塗布して硬化させたあと、未硬化ジェルを拭き取ります。最後にファイルで爪を整えたらトップジェルを塗布し、硬化させたらリペアは完了です。

ネイルのリペアはいつが理想?

ネイルのリペアはいつが理想?

ネイルのリペアは、ネイル検定日が近いときに実施するのがおすすめです。なぜなら、リペアの方法によっては強度が弱く、すぐに折れてしまう可能性があるからです。リペアをしたら普段よりも気をつけて生活してもらわないといけなくなるので、可能であればネイル検定の2日前〜当日の朝行うとよいでしょう。

まとめ

ネイル検定に向けて数ヶ月前からモデルの爪で何度も繰り返し練習を行いますが、これが原因で爪に負担がかかってしまいます。そのため、ネイル検定前日・当日になって「モデルの爪に亀裂が入った(折れた)」ということも珍しくないのです。この場合、検定を受けることができないというわけではないのでリペアで対応するようにしましょう。ただし、ネイル検定ではリペアは2本までとなっています。仮に3本行う場合は減点で済みますが、4本以上は失格になり受験できなくなってしまうので注意しましょう。

リペアのやり方は今回ご紹介したようにいくつかあるので、自分がやりやすい方法でぜひ挑戦してみてください。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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