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ネイルリペアとは?サロンでのやり方から値段、ジェルネイルまでご紹介 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)
ネイルに興味のある方やネイリストを目指す方の中には「リペア」という言葉を聞いたことがあるはず。リペアは目的によって施術方法が異なりますが、修復・補強することで自爪のダメージを減らせる技術です。そのため、ネイルに亀裂が入ったりジェルネイルが浮いたりした場合は、リペアを選択するのがおすすめです。
そこで今回は、ネイルリペアとはどのような施術かをはじめ、リペアの方法や行うべきタイミングについてまとめています。リペアの知識を深めるためにも、ぜひチェックしてみてください。
ネイルリペアとは?
ネイルリペアとは、ネイルに亀裂が入ったりジェルネイルが浮いたりした場合にオフするのではなく、修復・補強することによってネイルを長持ちさせる技術のことを指します。「リペア」と一言でいっても2つの種類に大別されるため、それぞれどのような違いがあるのか知っておくようにしましょう。
自爪のリペア
自爪のリペアは、ネイルが折れたり割れたりした際にその部分の補修や補強を行う施術のことです。仮に、自爪が折れたり割れたりした際、そのまま放置することによって怪我をしてしまう可能性があるため、早急にリペアを行って対処しなければなりません。ネイルリペアを行うことで自爪の亀裂をカバーでき、怪我を防げるようになります。
リペアの価格
自爪のリペアの価格は、ネイルサロンや施術方法によって異なるため一概にはいえませんが、価格相場は1本500円程度です。
ジェルネイルのリペア
ジェルネイルのリペアは、「リフトを直すリペア」と「伸びた部分を直すリペア」の2つに分けられます。たとえば、ジェルネイルによく起こるトラブルにリフトがありますが、これは時間が経つことによって浮いてしまう状態のことを指します。リフトをそのまま放置してしまうと浮いた部分にカビが発生する恐れがあるため、早急にリペアを行って対処することが大切です。
一方で、伸びた部分を直すリペアは、むき出しになった付け根部分の補修を行います。これにより、付け根部分の見た目が気にならなくなり、しばらくはジェルネイルを楽しむことができます。
リペアの価格
ジェルネイルのリペアの価格もネイルサロンや施術方法により異なりますが、価格相場は1本800円程度です。自爪のリペアに比べて、料金が少し高めに設定されているネイルサロンがほとんどです。
ネイルに亀裂が入ったり折れたりした場合のリペア方法
ネイルに亀裂が入ったり折れたりした場合のリペア方法は、以下のとおりです。
リペアで使われる道具
リペアで使われる道具には、「シルクラップ」「グルー」「レジン」の3つが挙げられます。
まず、シルクラップとはネイルに亀裂が入ったり折れたりしている箇所に被せて使用する道具です。名前のとおりシルク状のラップで、裏地がシールになっているため爪に貼り付けることができます。シルクラップを貼り付けたあとは、グルーやレジン、ジェルを上から塗って硬化させ修復します。
グルーは、ネイルチップやネイルストーンなどのパーツを爪に装着させるために使用する接着剤です。リペアを行う際にも使われますが、ネイル専用以外のものを使用すると仕上がりが悪くなってしまいます。そのため、リペアの際は必ずネイル専用のグルーを使用することが大切です。
レジンとは、ネイルの際に使用する液体の合成樹脂で、グルーと同じく接着剤です。そのため、グルーとほとんど一緒になりますが、レジンはシルクラップに浸透しやすい特徴があります。硬化時間はグルーよりもやや長くなってしまいますが、速乾性を求める場合はアクティベーターを使用することで乾く時間を短縮させることが可能です。
サロンで行うリペアの方法
サロンで行うリペアの方法には、「グルー・レジン+シルクラップで修復」「ジェルとシルクラップで修復」「アクリルを使って修復」の3つの方法があります。
グルー・レジン+シルクラップで修復
グルー・レジン+シルクラップで修復する場合の手順は以下のとおりです。
1.シルクラップを装着する
まず、ネイルを修復したい部分よりも少し大きめにシルクラップをカットし、貼り付けます。シルクラップの上にラップやビニールを被せ、擦ってからしっかりとネイルに密着させるようにしましょう。このとき、シルクラップを指で触れてしまうと油分が付着しまうので、ラップやビニールを必ず使用ことが大切です。シルクラップがはみ出した部分は、ハサミでカットします。
2.グルーもしくはレジンを塗る
次に、シルクラップよりやや広めにグルーもしくはレジンを塗ってネイルに厚みを出していきます。塗る際は、シルプラップの目にしっかりと押し込むようにしましょう。グルーもしくはレジンを塗ったあとは、上からパウダーのリッジフィラーをかけて乾燥させます。リッジフィラーは必須ではないので、省略しても問題ありません。
3.重ね塗りと乾燥を繰り返す
乾燥後は、その上から再びグルーもしくはレジンを重ね塗りし、乾燥させます。この工程を2〜3回繰り返すようにしましょう。仮に、乾燥が不完全な場合はダマができやすく、筆も固まってしまうためしっかりと乾燥させることが大切です。
4.爪を整える
乾燥まで終わったあとは、ネイルファイル(180G)を使って爪の形を整えていきます。爪の表面がデコボコしている場合は、スポンジバッファーを使って滑らかにしましょう。
5.仕上げ
仕上げにベースコートとトップコートを塗って完了です。
ジェルとシルクラップで修復
ジェルとシルクラップで修復する場合の手順は以下のとおりです。
1.シルクラップの装着・ジェルを塗る
グルー・レジン+シルクラップと同じく、ネイルを修復したい部分にシルクラップを貼り付けます。
次に、シルクラップの目に押し込むように爪全体にジェルを塗り、ライトで硬化させます。厚みが足りない場合は、再度ジェルを塗って硬化させましょう。
2.サンディングする
未硬化ジェルが残っている場合はきれいに拭き取り、スポンジバッファー(180G)を用いてサンディングします。
3.仕上げ
最後に、トップジェルを爪全体に塗って硬化させると完了です。なお、未硬化ジェルが残っている場合は、きれいに拭き取るようにしましょう。
アクリルを使って修復
アクリルを使って修復する場合の手順は以下のとおりです。
1.プライマーを塗る
まず、プライマー(アクリルと自爪を密着させやすくするための液体)を爪全体に塗ります。
2.修復したい部分にアクリルボールを乗せる
次に、アクリルリキッドを筆に含ませてからアクリルパウダーを取り、ネイルを修復したい箇所に乗せます。アクリルはボール状になっているので、これを爪先まで広げていって形を整えます。
3.根元側にアクリルボールを乗せる
今度は小さいアクリルボールを爪の根元側にも乗せ、同じように広げていきます。
4.爪全体の形を整える
続いて、ネイルファイルを使って表面のデコボコをならし、爪全体の形を整えます。
5.仕上げ
最後にトップジェルを塗り、硬化させたら完了です。
ジェルネイルが浮いた・自爪が伸びてしまった場合のリペア方法
ジェルネイルが浮いたり、自爪が伸びたりした場合は、すぐにオフするのはNGです。というのも、オフに使用する薬剤によって爪を傷めてしまう可能性があるからです。自爪にダメージを与えないためにも、リペアを選択するようにしましょう。以下では、ジェルネイルが浮いた・自爪が伸びてしまった場合のリペア方法をご紹介します。
サロンで行うリペアの方法
サロンで行うリペアは、「リフトの修復」と「自爪が伸びた場合」の目的によって施術方法が異なります。
ジェルリフトのリペア方法
ジェルリフトのリペアの手順は以下のとおりです。
1.下処理とリフト部分の除去
まず、甘皮を処理したらリフトしている部分全体をネイルファイルできれいに削り取ります。
2.段差をなめらかにする
次に、ジェルが密着している部分と自爪の間にある段差を滑らかにしていきます。
3.サンディングする
続いて、ジェルが密着しやすいよう爪全体をサンディングし、形を整えます。
4.ジェルを塗る
爪の根元にジェルを塗って硬化させます。
5.仕上げ
最後に、トップジェルを塗って硬化させたら完了です。
フィルインで新しいデザインにする
フィルインは、ジェルネイルを一層だけ残した状態で新しいデザインにする施術方法です。
先述したように、オフする際に使用する薬剤は爪を傷めてしまう可能性があるため、一層残しで新しいデザインを施すフィルインで対応するのが望ましいとされています。フィルインの施術方法は以下のとおりです。
1.トップとカラージェルだけを削り取る
まず、トップとカラージェルだけを削り取って、ベースジェル一層だけを残した状態にします。
2.ベースジェルを塗る
次に、自爪の部分にベースジェルを塗ります。
3.仕上げ
最後に、爪全体にカラージェル・トップジェルを塗り、硬化させたら完了です。
ジェルネイルをリペアするタイミング
ジェルネイルの持ちは、3〜4週間程度です。1週間すると自爪が0.7mm前後伸びますが、さほど目立つことはありません。そのため、リペアする必要はありませんが、リフトが見られる場合はリペアするとよいでしょう。本来、ジェルネイルを施して1週間程度でリフトは起こりづらいものの、施術が丁寧でない場合は起こる可能性があります。リフトの放置はカビを発生させる原因になるため、早めの対処が必要です。
ジェルネイルを施して2週間程度経つと自爪がさらに伸びるので、根元に1mm前後の隙間が出てきます。気になる場合は、伸びた部分にだけポリッシュを塗るリペアを選択するのがおすすめです。自爪とジェルネイルの隙間にベースコートを塗り、その上から雰囲気に合ったポリッシュを塗るだけなので、隙間が目立つことはありません。また、別の色を隙間に塗ることでデザインのイメージチェンジも行えるため、「見た目を変えたい」という方におすすめのリペア方法です。
ジェルネイルを施して3週間程度経つと、隙間がだいぶ目立ってきます。しかし、リフトが起こっていない場合はオフする必要はないので、フィルインで新しいデザインにするのがおすすめです。
4週間経つとジェルネイルが割れたり、剥がれたりする可能性があり、自爪を傷めてしまうのでオフするとよいでしょう。
まとめ
ネイルリペアはオフするのではなく、修復・補強することによってネイルを長持ちさせる技術です。オフの頻度が高いとその分爪を傷めやすくなってしまうため、ネイルに亀裂が入ったりジェルネイルが浮いたりした場合はリペアを選択するようにしましょう。
なお、リペアはネイルサロンで働くなら身につけるべき技術のひとつです。そのため、ネイリストを目指すのであればリペアの技術をマスターしておくようにしましょう。