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ネイル検定3級のアート課題とは?攻略のコツを解説 - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイル検定3級のアート課題とは?攻略のコツを解説

ネイル検定(通称:ネイリスト検定)3級は、ネイリストへの第一歩となる資格試験です。難易度は決して高くはありませんが、実技試験にはアート課題があるため、計画的に学習を進めなければ合格は難しいでしょう。

そこで今回は、ネイル検定3級の実技試験アート課題の概要をはじめ、アート課題である「フラワー」の描き方や上手に仕上げるコツについて解説します。試験を受けるなら覚えておきたい、減点・失格項目についてもご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

ネイル検定3級の実技試験課題「アート」とは?

ネイル検定3級の実技試験課題「アート」とは?

ネイル検定(ネイリスト検定)にはそれぞれの級において、実技試験課題としてネイルアートが出題されます。そもそもネイルアートとは、爪の上に柄やイラストなどを描く技術のことです。
ネイル検定3級の実技試験アート課題は、毎年「フラワー」です。お花のネイルアートであれば種類は問わず、赤のポリッシュに映えるカラーを使ってネイルアートを施します。

ネイル検定3級の実技試験概要

ネイル検定3級の実技試験概要

ネイル検定3級の試験は、時間配分に気をつけなければタイムオーバーとなって、不合格になる可能性があります。また、アートを施す手指の間違いや使用する道具にも決まりがあるため、これもあらかじめ押さえておくべきポイントといえるでしょう。ネイリストへの第一歩となるネイル検定3級に一発で合格するためにも、まずは実技試験のアート課題について知っておくようにしましょう。

合格率

ネイル検定3級の合格率は、2023年秋期までの合格率は84.98%となっています。ネイルケアやネイルアートに関する基本的な知識と技術が求められ、3級のアートテーマである「フラワー」は高度な技術は不要です。試験の難易度は高くないため、計画的に学習を進めれば一発で合格できる可能性は高いといえるでしょう。

アートを施す指

2024年春期は右手中指にフラワーのアートを施すことになっており、アートを施す指を間違えてしまった場合は失格対象になります。間違えて左手中指などのほかの指にアートを施してしまわないように注意してください。

必要な道具と使用が禁止されている道具

ネイル検定3級では、以下の道具が使用禁止となっています。使用してしまった場合はもちろんですが、セッティングした場合も失格となってしまうため、試験練習の際に使用するのは控えて、当日も持ち込まないようにするとよいかもしれません。

・ネイルマシーン
・アート用シール
・ドットペン(マーブルツール)
・オイル類
・その他規定外の用具や用材

合格を目指すのにおすすめの筆

検定で人気の筆が「b-r-s ブルーシュ」です。リーズナブルな価格で購入でき、種類も豊富なので自身に適した筆が見つかりやすくなっています。

たとえば、b-r-s ブルーシュの「#401ラウンド」は細かなアートを施すのに優れており、細い線や小さなドットを描くのに最適です。「#706 ショートライナー」は、#401ラウンドよりもさらに穂先が細くなっているのが特徴。そのため、より繊細なアートを施したいときに使用するのがおすすめです。また、「#705 ロングライナー」は毛先が長めになっているのが特徴で、使いやすいと多くのネイリストから人気を博しています。ネイリスト検定3級のアートで出題されるテーマに合わせて使い分けるとよいでしょう。

ネイル検定3級のアート課題!花の描き方とコツ

ネイル検定3級のアート課題!花の描き方とコツ

前述したように、ネイリスト検定3級のアートテーマは「フラワー」です。ネイリスト検定3級は基本的な知識や技術が身についているかどうかをはかるための試験。なかでも、フラワーはベーシックなアートになるからです。テーマに沿っていれば花の種類は問われないため、自身の描きやすいものを選ぶとよいでしょう。以下では、人気が高い「バラ」「ハイビスカス」「ひまわり」の書き方とコツを解説します。

5枚花

5枚花はフラワーの基本ともいえるアートです。ほかのお花を描く際に応用することもできるので、フラワーアート初心者はまず5枚花から練習をするとよいかもしれません。

5枚花の描き方は以下の通りです。

(1)5枚花はバランスが重要です。中心と花びらを描く位置に小さな点を描き、バランスを決めておきましょう。
(2)二等辺三角形のイメージで涙形の花びらを1枚描きます。バランスが取りやすいように花びら1枚分を空けて、3枚目と4枚目を描きます。このとき、花びら同士の隙間が等間隔になるようにしましょう。
(3)残りの2枚目と5枚目の花びらを描いたら、中心に向かって全体の形を整えていきます。
(4)爪の大きさとのバランスを考えながら、葉っぱを描いていきます。花の両サイドに描くのが理想ですが、モデルの爪が小さい場合は片方のみに描いたほうがバランスがよくなります。モデルの爪が大きく余白が広い場合は、メインの5枚花よりも小さめのお花を描くのもよいでしょう。
(5)メインの5枚花が乾いたら、中心に花芯を描きます。花芯のカラーは5枚花が映えるカラーを選んでください。

バラ

バラは「難しそう」と、実はコツさえ掴めば簡単に描ける花になっています。華やかな仕上がりになるため、ネイリスト検定3級でバラを選択する方は少なくありません。

バラの描き方は以下の通りです。

(1)バラの中心にあたる部分に「勾玉(まがたま)」のような模様を2つ描きます。
このとき、筆のしなりを利用しながら一筆で描いていくのがポイントです。
(2)中心部分を囲むように周りの花びらを描いていきます。
花びら同士がくっつかないよう、隙間を空けて描くようにしましょう。
(3)花びらを何枚か描いたあとは、葉っぱを描いていきます。
色に指定はありませんが、濃い緑色を使用することでよりリアルな葉っぱを描くことができます。

なお、バラの花の色も指定がないので赤のポリッシュに合うカラーを選ぶとよいでしょう。

ハイビスカス

ハイビスカスは5枚の花びらを描くため、フラワーアートのなかでもベーシックな「5枚花」と似ています。ハイビスカスの特徴は、5枚花のようにバランスよく描く必要がなく、花びらの形を崩しても問題ないこと。そのため、「バランスを取るのが難しい」という方でも描きやすくなっています。

ハイビスカスの描き方は以下の通りです。

(1)黄色を使ってハイビスカスの中心にあたる「柱頭」を描いていきます。
柱頭は、先端に向かって細く描いていくのがポイントです。
(2)ハイビスカスの花を5枚描きます。
花びらは風車の形をイメージし、花びら同士がくっつかないよう描いていくようにしましょう。
(3)最後に葉っぱを描いていきます。

ハイビスカスもバラと同様に色の指定がないので、赤に映えるカラーを選ぶとよいでしょう。

ひまわり

ひまわりは5枚花と同じく、花びらの長さを統一させなくてはなりません。そのため、難易度は少し上がってしまいますが、イエローカラーが赤のポリッシュに映えて華やかな仕上がりになります。

ひまわりの描き方は以下の通りです。

(1)ブラウンカラーを使って中心部分を描いていきます。
大きすぎると花びらのバランスが悪くなってしまうため、モデルの爪の大きさも踏まえて描くことが大切です。
(2)中心部分に極力はみ出さないよう花びらを描いていきます。
このとき、花びら同士がくっついても問題ありません。
(3)最後に葉っぱを描いていきます。

ひまわりは小さい花びらをたくさん描かなくてはならないため、細めの筆を使用すると描きやすくなります。

桜は5枚花の応用で描いていきます。5枚花より少し難易度が上がるので、5枚花をマスターしてから挑戦することをおすすめします。

桜の描き方は以下の通りです。

(1)5枚花のように二等辺三角形をイメージして描きますが、花びらの外側がV字になるように意識するのがポイントです。このとき、中まで塗りつぶさずに形だけを描いていくようにしましょう。
(2)花びら同士の間隔に気をつけながら、2枚目〜5枚目も描いていきます。
(3)5妹の花びらを描き終えたら、花びらの中を塗りつぶしていきます。
(4)仕上げに中心部分に黄色で小さな点々を描いたら完成です。

ネイル検定3級アートを上手に仕上げるコツ

ネイル検定3級アートを上手に仕上げるコツ

ネイル検定3級に合格するためにも、以下のアートポイントを押さえておくようにしましょう。

下地色に負けない色を選ぶ

アート試験では、赤のポリッシュの上にアートを施していくため、「下地色に負けない色を選ぶこと」がポイントです。仮に、赤に近い色や濃い色ばかりを選んでしまうと、きれいに仕上げたアートが暗い印象になってしまいます。そのため、赤に映えやすい白やイエローなど、コントラストを考えて色を使っていくようにしましょう。また、色数が少ないと華やかさが失われてしまうため、3色以上使うのがおすすめです。

爪に対するアート割合

全体的に美しく仕上げるためには、「爪に対するアート割合」も大切になります。たとえば、アートを施す部分が爪の大きさの半分以下だと、質素なイメージになってしまいます。ボリュームが少なく、華やかさも欠けてしまうため、爪に対するアート割合を考慮しながら描いていくようにしましょう。「思った以上にスペースが空いてしまった」という場合は、ラメやラインストーンで華やかさをプラスするのも一案です。

トップコート

アートを上手に仕上げるポイントとして、「トップコートを塗布するタイミング」も挙げられます。アートが完成したらトップコートを塗布しますが、アクリル絵の具が乾いていないとアートが崩れてしまう恐れがあります。そのため、アクリル絵の具がしっかりと乾いてからトップコートを塗布するようにしましょう。乾く間ただ待っているだけでは時間のロスにつながってしまうので、最終確認や修正を行うのがおすすめです。

ネイル検定3級で不合格にならないために減点・失格項目を確認しておこう

ネイル検定3級で不合格にならないために減点・失格項目を確認しておこう

ネイル検定3級では、どのような項目に該当すると減点・失格になってしまうのでしょうか。減点が重なると点数が足りずに不合格となり、失格に該当するとどれだけ仕上がりが美しくても不合格となってしまいます。ネイル検定3級に合格するためにも、減点項目・失格項目それぞれをチェックしてくことが大切です。

減点項目

ネイル検定3級の減点項目は以下の通りです。

・受験票や受験票に貼り付ける写真、筆記用具を忘れた場合
・テーブルセッティングに著しく不備があった場合
・受験票の証明写真がコピーや加工したもの、スナップ写真だった場合
・整理整頓ができていない場合や衛生的でないと判断された場合
・モデルの爪や認定モデルハンドの「規定」「注意事項」に対して不適切な場合
・品名ラベルが必要な用具や用材にラベルを貼っていない場合(アルファベット表記含む)
・必要な用具や用材を忘れた場合
・ネイルニッパーを持参してウェットステリライザーに入れていない場合
・使用禁止になっている用具や用材をセッティングした場合
・消毒が不十分と判断された場合
・試験中に試験官の許可を得て用具や用材の出し入れをした場合
・実技試験の内容の通りに施術していない場合
・受験生・モデルともにマナーが悪い場合や私語が多い場合
・受験生・モデルともに手指へのダメージを与えた場合(認定モデルハンド含む)
・ナチュラルネイルにウォッシャブルファイルを使用した場合
・イクステンションとリペアを施した爪がナチュラルネイルの形と色に合っていない場合
・ゴミを持ち帰らなかった場合

失格項目

ネイル検定3級の失格項目は以下の通りです。

・事前審査開始までに受験者とモデルが着席していない場合(認定モデルハンドを用意していない場合含む)
・使用禁止の用具や用材をセッティングしていた場合
・認定モデルハンド受験で認定ラベルが貼付されていない場合
・必要な用具と消毒剤を入れたウェットステリライザーが用意されていない場合
・事前審査が開始したあとに用具や用材の貸し借りを行った場合
・認定モデルハンド受験で事前審査のときに認定ネイルチップを装着していない場合
・試験官の許可を得ずに用具や用材の出し入れを行った場合
・受験生・モデルともに試験官の指示に従わない場合
・午前と午後のモデルが同一の場合
・手指間違いをした場合
・カラーリングとフラットアートの仕上げにトップコートを塗っていない場合
・受験生・モデルともに出血を伴うダメージを与えた場合(認定モデルハンド含む)
・認定モデルハンドの受験で事前に認定ネイルチップの形や長さに手を加えていた場合
・事前審査や実技試験が終わったあとに作品に手を触れた、もしくは手を加えた場合
・認定モデルハンド受験で実技試験終了時にすべての指に認定ネイルチップがついていない場合
・事前にカラーポリッシュが塗られている場合
・カンニングなどの不正行為や禁止行為が認められた場合
・メタルプッシャーやキューティクルニッパーをすべての爪に使用していない場合
・実技試験でタイムオーバーした場合
・イクステンションとリペアを合わせて4本以上施している場合
・その他の規定違反が認められた場合

ネイル検定3級合格を目指すなら黒崎えり子ネイルスクール

ネイル検定3級合格を目指すなら黒崎えり子ネイルスクール

ネイル検定3級は、ネイルに関する基本的な知識や技術があれば難易度が高い試験ではありません。実技試験にアート課題はあるものの、毎年アートテーマは変わらず「フラワー」なので、ポイントを押さえて繰り返し練習をすれば一発合格も夢ではありません。ただし、実技試験の課題はネイルアートだけではないので、ネイルケアやカラーリングについても同様に練習を重ねておきましょう。

ネイリストになる夢を叶えるためにネイル検定3級をはじめとする検定試験の受験を考えている方は、黒崎えり子ネイルスクールへお越しください。初心者でも学びやすいよう、レベルや目標に合わせて選べるさまざまなコースをご用意しています。また、技術の習得が苦手な方や本番に弱い方も安心して学べるよう「検定合格保証制度」も設けているので、自分のペースで無理なく学習を進めて、何度でもチャレンジすることが可能です。認定モデルハンド受験にも対応していますので、ぜひご検討ください。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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