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これからどうなる?ネイル業界の歴史と現在・今後について - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

これからどうなる?ネイル業界の歴史と現在・今後について

ネイリストを目指す方にとって、「ネイル業界の現在と今後」は気になるポイントのはず。現実問題、ネイリストとして活躍するという夢を叶えるためには、ネイル業界が繁栄している必要があります。では、実際のところネイル業界の現在・今後はどのようになっているのでしょうか。

今回は、ネイル業界の歴史や現在の市場売上とともに、ネイルにおける消費者の動向などについてご紹介します。また、ネイル業界の今後についてもまとめているので、ぜひご覧ください。

ネイル業界の歴史

ネイルが日本に伝わったのは、平安時代といわれています。唐の時代に楊貴妃が爪に染色を施していたことが始まりで、その風習が平安時代の日本に伝わったそうです。
ネイルの文化が日本に入ってきてすぐは、身分の高い女性の間だけでネイルが親しまれていました。言わすもがな、当時は現在のようにネイルのアイテムが揃っていたわけではありません。そのため、紅花や鳳仙花などの花の汁を用いて、爪を鮮やかな色に染めていたといわれています。

江戸時代になると、「爪紅(つまべに)」の名称で遊郭の女性たちの間で広がりを見せました。明治時代になるとフランスから爪を磨く技術が伝来し、1920年には「ネイルラッカー(マニキュア)」が誕生。それからネイリストの職業も出てきたといわれています。
1932年になると、化粧品ブランドメーカーのREVLON(レブロン)がカラフルで発色に優れたマニキュアを発売しました。これをきっかけにネイルはますます人気を高め、1970年代に付け爪が誕生したことをきっかけに「スカルプチュアネイル」が始まったといわれています。

なお、「NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)」が創立したのは1985年であり、その後1990年代にネイル業界が急激に右肩上がりになったといわれています。

ネイル産業の売上

ネイル産業の売上

「ネイルサロンの市場サービス」と「消費者向けの一般製品市場」「ネイル教育市場」の3つを含めたネイル産業の市場規模推移は、以下のようになっています。

NPO法人日本ネイリスト協会(JNA)が発刊している「ネイル白書2020」によると、2005年のネイル産業の売上は約1,114億円となっており、2010年には約2,033億円にまで急成長しました。それから8年後の2018年は約2,296億円となっており、2020年は約2,344億円と予測されているようです。このデータから、急成長した2005年から2010年以降は緩やかな右肩上がりとなっているものの、売上は衰えることなく伸び続けていることがわかります。

全国のネイルサロンの店舗数

HOT PEPPER Beautyが発表している「リピートが絶えないネイルサロンになるための11のヒント」によると、ネイルサロンが急増した2005年の店舗数は8,550店舗ですが、2010年になるとその数は17,400店舗にまで増えていることがわかります。そして2014年には、23,600店舗にまで増加しています。
現在は競争率の高さにより撤退せざるを得ないネイルサロンもありますが、それでも新規参入するネイルサロンのほう多いと予測されていることから、今後も店舗数は増加すると考えられています。

なお、昨今は自宅でサロンを経営する方も少なくありません。また、店舗を持たない出張ネイルもあるので、これらを合わせると「ネイルの施術を受けられる場」はさらに多く、今後より増えることが予想できます。

ネイルの消費者の動向

ネイルをしている方のなかには「サロンの利用者」もいますが、昨今は自分でネイルを施す「セルフネイル」も人気を博しています。しかし、セルフネイルをきれいに施すにはある程度の技術が必要になりますし、昨今はリーズナブルな価格で利用できるネイルサロンが増加傾向にあることから、これまでセルフネイルをしていた方もネイルサロンを利用することが増えてきています。

では、ネイルサロンを利用する消費者の動向は、具体的にどのようになっているのでしょうか。「平均利用額」と「利用経験・利用率」の2軸に分けて解説します。

ネイルサロンの平均利用額

HOT PEPPER Beauty Academyが発表している「美容センサス2020年上期」によると、2020年上期のネイルサロンの平均利用額は5,872円となっています。2016年は5,642円だったので、利用額が増えていることが見て取れます。また、2017年から3年連続で増加傾向にあることから、ネイルサロンの平均利用額は今後も右肩上がりで伸びていくと予測されています。

現在主流になっているジェルネイルの料金相場は、5,000円〜8,000円程度です。そこにグラデーションやラメ、ストーンなどを施すと別途料金が発生するので、その場合は10,000円〜20,000円程度になることがあります。ただし、ネイルサロンによって細かな料金設定は異なるため、地域によって平均利用額に大きく差が出ることもあります。

ネイルサロン 利用経験・利用率

HOT PEPPER Beauty Academyが発表している「美容センサス2020年上期」によると、2020年上期における女性の利用経験率は24.4%となっています。これは、言い換えれば「約80%の女性はネイルサロンの利用経験がない」ということです。そう考えると「利用者が少ないから、ネイルの需要はそこまでないのでは」と不安になってしまうかもしれませんが、利用経験がない方がたくさんいるということは、「新規利用者を獲得するチャンスがある」と考えることもできます。そのため、ネイリストとして働く際はネイルの魅力を積極的に発信していくことが大切になるかもしれません。

なお、2016年は20.7%、2017年は22.4%なので、利用経験率は年々増加傾向にあります。2019年の24.9%と比較すると2020年上期は減少していますが、これは新型コロナウイルス感染症の影響による一時的な下降だと予測できるので、ネイルサロンの利用経験率は今後ますます増加することが期待できそうです。

ネイル業界の現在

ネイル業界の現在

上述したように、ネイルサロンやネイリストの数、そして利用者の数は増えてきています。そのため、今のネイル業界は十分に繁栄しているといえます。

しかし、だからといってすべてのネイルサロンが順調なわけではありません。繰り返しになりますが、撤退せざるを得ないネイルサロンがあるのも事実です。
また、繁栄しているからこそネイリストへの就職が困難になることも。というのも、昔はネイリストの数が少なかったため求人が潤っていましたが、現在はネイリストの数が増加しているため就職先をすぐに見つけることが困難になってきているのです。そのため、プロのネイリストを目指すなら「志望するネイルサロンにメリットをもたらすような強み」を身につける必要があります。ネイルに関する知識や技術をより一層磨いて、就職活動を有利に進められるよう備えておきましょう。

ネイル業界の今後

上述したデータを踏まえると、ネイリストはいずれ消えてなくなる職種ではないといえます。とはいえ、安心してはいけません。ネイル業界では今後、知識や技術面はもちろんのこと、ネイリストとしての信用度がもっとも大切になってくるといわれています。
たとえば、トップクラスの資格を取得していても、接客態度が悪ければお客さまから指名をいただくことはできません。反対に、接客態度がどんなによくてもお客さまが満足のいく仕上がりにならなければ、同様に指名をもらうことは難しくなると考えられます。

つまり、今後ネイル業界で活躍するためには、ハイレベルな技術に優れた接客スキル、経営・人材育成に関する知識などを有した「オールマイティなネイリスト」を目指す必要があるのです。自らの夢を叶えるためにも、日々精進しましょう。

ネイル業界の動向は常に確認しよう

ネイル業界は今後も繁栄し続ける可能性が高いため、ネイリストとして活躍できるチャンスはたくさんあると考えられます。しかし、その分ライバルも大勢出てくる可能性があるので、ネイル業界で生き残っていくためには「ネイリストとしての差別化」を図っていかなければなりません。
ネイリストとして第一線で活躍するためにも、ネイル業界の動向を常に確認しつつ、最新のトレンドを取り入れながら知識・技術の勉学に励みましょう。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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