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ネイル検定2級の課題「チップラップ」の手順とコツを覚えよう! - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイル検定2級の課題「チップラップ」の手順とコツを覚えよう!

ネイリスト検定(通称:ネイル検定)2級の実技試験後半には「チップラップ」の課題があります。
チップラップを美しく仕上げることでネイル検定2級合格へ近づくため、苦手としている方はあらためて正しい手順とコツを押さえておきましょう。

ネイル検定2級の課題となっている「チップラップ」とは?

ネイル検定2級の課題のひとつである「チップラップ」は、爪の補強・修理をする技術です。チップラップの「チップ」はネイルチップを使って爪を長くすること、「ラップ」はラップ材(ファイバーやシルク)を用いて補強することを指します。

爪が割れたり折れたりしたとき、ネイルチップとファイバーやシルクを用いてチップラップを施します。この技術は「爪が折れた!どうしよう……」と来店されたお客さまに施術することになるため、正しい手順やきれいに仕上げるコツを覚えておくことが大切です。

技術をしっかり身につけていなければ、ネイル検定2級に合格できない可能性は高まります。しかも、ネイリストとしてお客さまのリクエストに応えられないため、リピーターになってもらうことが難しくなるかもしれません。

なお、ネイリスト検定(通称:ネイル検定)2級の合格率や合格のためのポイントについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

>>>併せて読みたい!ネイリスト検定2級の合格率はどれくらい?合格するためのポイントをチェック

ネイル検定2級を受験する方必見!チップラップのやり方

ネイル検定2級を受験する方必見!チップラップのやり方

では、ネイル検定2級の受験に向けて、チップラップの正しいやり方を見ていきましょう。
ネイル検定では正しい手順で丁寧に施術できているかがチェックされるため、練習では正確さ・丁寧さを意識しながら取り組むようにしましょう。

1.仕込み

まずは仕込みを行います。この仕込みが仕上がりに大きく左右するため、丁寧に行いましょう。
爪のサイズに合うネイルチップを選んで、サイドや自爪との接着面(コンタクトゾーン)を削っておきます。このときに重要なのが、イエローライン(爪とフリーエッジの間の線)に合わせることです。もしちょうどよいサイズがない場合は、少し大きめのサイズを選んで削って調整します。

2.サンディング

自爪とネイルチップを密着させるために、自爪の表面をサンディングします。このとき、削り過ぎには注意してください。
サンディングを終えたらフリーエッジを短くカット(1mm程度)して、ファイルで形を整えましょう。

3.ネイルチップの装着

次にネイルチップを自爪につけていきます。接着剤(グルー)は、爪に接する1.5〜2mmのエリアのみに塗り、爪の中心から空気を入れないよう密着させていきます。中心部分をきれいに接着したら、両サイドも押さえます。このとき、強く押さえすぎると接着剤がはみ出てしまったり、ネイルチップの一部が浮いたりすることがあるため、押さえすぎに注意してください。

4.カット

接着剤が固まりネイルチップがしっかりと装着できたら、チップカッターを使ってネイルチップを適切な長さへ切ります。ネイル検定の試験要項により「フリーエッジの長さは5mm程度」と決まっているため、規定よりも少し長めの6〜7mm程度の長さにカットしましょう。そうすることで、ファイルで削って調整することができます。

5.段差を整える

ネイルチップと自爪の段差が滑らかになるよう、ファイルで整えていきます。このとき、誤って自爪を削ってしまわないように注意しましょう。

6.ラップ材をつける

次に、ファイバーやシルクといったラップ材を貼り付けていきます。
段差を整えたときに出たダストをきれいにオフしたら、プレプライマーを塗ってラップ材を貼り付けます。その上からグルーを塗り込み、プレプライマーとグルーで挟んで固定するというイメージです。上から塗り込むグルーは、隙間を埋めるためにも柔らかいテクスチャーのものがおすすめです。
グルーが固まったら、ラップ材の不要な部分をファイルで削っていきます。

7.厚みだし

チップラップに厚みを持たせるために、アクティベーターとレジンをそれぞれ2〜3回ずつ交互に塗ります。もし厚みが足りていないとファイバーやシルクが透けて見栄えが悪くなってしまうため、それぞれ2〜3回ずつを目安に重ねましょう。

8.形を整える

アクティベーターとレジンで厚みを出したら、ファイルで爪の形を整えていきます。ネイル検定の試験要項により「スタイリングはラウンド」と決まっているため、ラウンド形に厚みを均一にして整えましょう。まずは形を整えて、次に正面のストレート、そしてサイドストレートの順番で整えていくと仕上がりが美しくなります。

9.ツヤだし

細かいファイル(180G)で表面を磨いてツヤを出します。徐々に目の細かいファイルに持ち替えていくとツヤが生まれます。仕上げにシャイナーもかけましょう。このとき、ハイポイントを潰してしまわないように注意してください。

10.ダストオフ

爪についたダストをオフします。ハケだけでは細かいダストを払い落とすことはできないため、水に濡らしたガーゼなどで拭き取って仕上げてください。

ネイル検定2級不合格を避けよう!チップラップを上手に仕上げるコツ

ネイル検定2級不合格を避けよう!チップラップを上手に仕上げるコツ

ネイル検定2級に合格するためにも、チップラップを美しく仕上げることが大切です。
「仕上がりに満足いかない……」という場合は、

モデルの爪の形に合ったチップを選ぶ

チップラップを美しく仕上げるためにも、モデルの爪に合ったチップを選ぶことが重要です。というのも、モデルの爪のカーブやサイズに合っていないチップを選んでしまうと、チップがきれいに貼り付けられなかったり、その後の調整がうまくいかなかったりすることがあります。
まずはモデルの爪のカーブとサイズを確認して、ぴったりと合うチップを選びましょう。

チップをカットしすぎない

カットの段階で5mmギリギリにしてしまうと、形を整える際に短くなってしまう恐れがあります。
チップをカットする際は、あとから修正できるように長めにカットするのがポイントです。

厚みを出す

先述した通り、レジンを回数重ねて塗るのは厚みを持たせるためです。もし厚みが出過ぎてもあとからファイルで削ればよいので、レジンは厚みを出すことを意識して塗るようにしてください。このとき、粘度の高いレジンを2〜3回重ねるのがポイントです。ハイポイントは爪の中央にレジンを乗せると、カーブが自然につくれます。

傷や気泡を残さない

傷や気泡ができる原因としては、「一度に塗るレジンの量が多すぎる」「ハケの圧が強い」「ハケの動かしすぎ」などがあるため、レジンの塗布量や動かし方には注意してください。傷や気泡があるときれいに仕上がらないので、もし傷や気泡が残ってしまった場合は目の細かいファイルで削って滑らかにしましょう。

仕上がりをイメージする

チップラップをきれいに仕上げられない場合、理想の仕上がりがイメージできていないことが多くなっています。仕上がりをイメージすることでその形に近づくことができるため、「どのような爪にしたいのか」ということを意識しながら施術を行いましょう。「ハイポイントがあるか」「チップはしっかりついているか」「アウトラインがきれいか」なども忘れずにチェックしてください。

丁寧に仕上げる

各工程を丁寧に行えば、仕上がりは美しくなります。さらに、アウトラインやハイポイントがきれいだとそれだけで見た目がよくなるため、仕上がりに満足できない場合はアウトラインとハイポイントをとくに重視してみるとよいかもしれません。

ネイリスト検定2級に合格するにはチップラップがカギに!

チップラップは工程が多いため、正しい手順で丁寧に施術を行うことが大切です。ネイリスト検定2級に合格するためにも重要な工程となっているので、美しく仕上げられるよう練習を重ねましょう。練習を行う際は、今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。

黒崎えり子ネイルスクールでは、ネイリスト検定合格を目指す方をサポートしています。休日・夜間コースも設けているため、働きながら資格取得を目指したい方も学びやすい環境です。授業は少人数制・フリータイム制を採用していますので、ネイリスト検定の受験をご予定の方は、ぜひ黒崎えり子ネイルスクールへお越しください。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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