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ネイリストに美容師免許は必要?取得するメリットや方法とは? - 黒崎えり子ネイルスクール(新宿・名古屋・大阪梅田・横浜)

ネイリストに美容師免許は必要?取得するメリットや方法とは?

おしゃれのひとつとして一般的になっているネイル。これまでは趣味の範囲でやっていたものの、本格的にネイルについて学んでネイリストを目指したいという方もいることでしょう。そうした人たちが抱く疑問に「ネイリストになるなら美容師免許は必要なの?」があります。ネイリストが美容関係の仕事であるため、美容師免許が必要だと思われている方もいるようです。
そこでこの記事では、ネイリストになるために美容師免許は必要なのか、ネイリストが美容師免許を取得するメリット、ネイリストとして働きながら美容師免許を取得する方法などをご紹介します。
ネイリストを目指している方やすでにネイリストとして働きながら美容師免許を取得すべきか迷っているという方は、ぜひご参考にしてください。

ネイリストになるために美容師免許は必要?

ネイリストになるために美容師免許は必要?

ネイリストを目指す上で「美容師免許は必要なの?」と疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、ネイリストになるために美容師免許は必要ありません。

というのも、美容師免許は首から上の部位を美しくするための資格だからです。たとえば、髪の毛のカットやカラー、ヘアメイク、ヘッドスパ、まつ毛エクステなどが「首から上の施術」に該当します。これらの施術は美容師法により美容師免許がないと行えないことになっています。もし美容師免許を持っていない方が施術を行うと、美容師法違反にあたり50万円以下の罰金などが課される可能性があります。

美容師免許を取得するためには、厚生労働大臣が指定する公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施する美容師国家資格に合格した上で免許申請を行い、美容師名簿に登録する必要があります。
試験内容は筆記試験と実技試験があり、筆記試験は全55問中正答率が60%以上、実技試験は減点法で採点され「衛生上の取り扱い試験」で減点が20点以下、「基礎的技術試験」で減点が30点以下であれば合格となります。筆記試験と実技試験はそれぞれ別日に行われます。
合格率は開催される回によって異なりますが、第47回美容師国家試験では88.5%、第46回美容師国家試験では60.5%、第45回美容師国家試験では92.3%という結果を考慮すると、しっかりとカリキュラムを修了して知識と技術を身につけることができれば、それほど難易度は高くないといえるでしょう。

一方、ネイルは「爪に行う施術」のため、美容師免許とは無関係です。ネイルに関係する資格としてネイリスト検定やジェルネイル検定などがありますが、どれも国家資格ではなく民間資格となっています。つまり、資格がなくてもネイリストにはなれるのです。
しかし、ネイリスト検定などの各種資格を取得していると、どれくらいの知識や技術を有しているのか客観的に示すことができます。実際に、ネイリストの求人では「ネイリスト検定2級以上を有している方」など、資格を持っている方を積極的に採用する傾向にあります。

ネイリストの働き方の一つとして「美容室に訪れたお客さまに施術を行う」という方法があります。
この場合、ネイリストとしても美容師としても働けたほうが重宝するため、美容室で働きたいと思っているのなら美容師免許も取得しておいたほうがよいといえるでしょう。

今後ネイル関係の資格が国家資格になるかどうかは不明ですが、国によってはネイリストも国家資格が必要な場合もあるようです。
アメリカではネイリストとして働くために州ごとの免許が必要です。ニューヨークでネイリストとして働くならニューヨーク州で資格を取得する必要があり、ロサンゼルスでネイリストとして働くならロサンゼルス州で資格を取得する必要があります。
このほか、韓国やオーストラリアなどでもネイリストは国家資格が必要とされています。
将来は海外でネイリストとして働きたいと考えている場合は、海外の資格事情についても把握しておくのがおすすめです。

ネイリストが美容師免許を取得するメリット

ネイリストが美容師免許を取得するメリット

ネイリストになるために美容師免許を取得する必要はないと説明しましたが、美容師免許を取得することで得られるメリットもあります。もし美容師免許を取得するか迷っている場合は、以下のメリットを参考にするとよいでしょう。

提供できるメニューが増える

ネイリストとしてネイルのみを提供するのであれば美容師免許は必要ありません。しかし、今後ネイル以外にもまつ毛エクステやヘッドスパなどのメニューを導入したいと考えているなら、美容師免許を取得しておいたほうがよいといえます。一つのサロンでネイルやまつ毛エクステ、ヘアメイクなどのメニューを同時に提供することができれば、きっとお客さまに喜んでもらえることでしょう。

収入アップにつながる

ネイルだけでなくほかのメニューを提供することでお客さまが増えれば、収入アップにつながる可能性があります。最近は美容室の中にネイルサロンを併設しているサロンも多いため、ネイリストとしてネイルの施術だけを提供するよりも、ネイリスト兼美容師としてどちらの施術もできたほうが収入アップが見込めるかもしれません。

将来の選択肢が増える

美容師免許を取得しておくことで、ネイリストとしてネイルサロンで働けるだけでなく、美容師として美容室でも働くことができます。美容室の中にネイルサロンが併設されているサロンで働く場合、ネイリストの資格のみであればネイリストとして働くことしかできません。しかし、美容師免許も取得していれば、ネイリストとしても美容師としても働くことができるだけでなく、将来どちらか片方のみでやっていくことも可能です。トータルビューティーサロンを開業して1人で多くの施術を提供することもできます。

ネイリストとして働きながら美容師免許を取得する方法

では、現在ネイリストとして働いている方が美容師免許を取得したいと思った場合、どのような方法で取得すればよいのでしょうか。美容師免許は国家資格であるため、資格を取得するには国の定める美容学校へ通い、決まったカリキュラムを修了して国家試験を受験する必要があります。選択肢としては以下の2つです。

美容学校へ通う

美容師免許を取得するためには、国の定める美容学校に通って決められたカリキュラムを修了しなければ受験資格が与えられません。そのため、基本的には美容学校に通うことになります。
美容学校の通学期間は2年以上。昼間と夜間があるので、昼間はネイリストとして働いているという場合、夜間の学校に通うことも可能です。美容学校へは中学校を卒業していれば誰でも通うことができます。

通信を利用する

通信を利用するという方法もあります。通信の場合は決められたスクーリングの時期だけ学校へ通えばよいため、ネイリストとして働きながらでも免許取得が目指せます。通信なら学習期間は3年以上。美容学校と同様、国の定めるカリキュラムを修了することで受験資格が与えらます。もし美容室での実務経験がある場合は、3年以下で受験資格を得ることも可能です。

ネイリストとしての可能性を広げるなら美容師免許を取得するのも一案

美容師免許を取得するには、美容学校や通信制の学校で2〜3年かけて国が定めたカリキュラムを修了する必要があります。そのため、働きながら国家資格である美容師免許を取得するのは簡単ではありません。しかし、美容師免許を取得することでスキルアップや収入アップが見込めるだけでなく、将来の選択肢を広げることにもつながります。ネイリストとして自分の可能性を広げたいと考えている場合は、美容師免許を取得するのも一案です。
とくに近年は複数の美容施術ができるトータルビューティーサロンの需要が高まってきているため、ネイリストとしても美容師としても働くことができれば、将来の可能性が広がるでしょう。

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この記事の監修者

黒崎えり子 Eriko Kurosaki

ネイルサロン「erikonail」主宰
ネイルスクール「黒崎えり子ネイルビューティカレッジ」学院長
JNA(NPO法人日本ネイリスト協会
常任本部認定講師 /
グランドマスターエデュケーター
トレンドデザイナー
(第1期、2期、3期、4期、5期)


2000年、ワールドチャンピオンシップ ・スカルプチュアネイル部門にて1位を獲得し、名実ともに世界トップレベルの技術を持つネイリストとして認められたほか、同年には全米ネイリストランキング第1位にも輝いた日本人で有数のネイリスト。
自らが主宰するサロンでのサロンワーク、スクール学院長として後進ネイリストの育成にも力を注ぐほか、ネイル業界を牽引する第一人者として雑誌、TV等のメディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信している。
また卓越したネイル技術のみならず抜群のアートセンスは「えり子ネイル」として絶大な支持と人気を誇り、ネイルの世界にとどまらずその優れたデザイン力をいかして様々なデザイン企画も手掛け、幅広く活躍している。

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